鏡の曇り
更新日:2025年02月06日 その他コラム
鏡が曇る原因は、水蒸気が細かい水滴になって鏡につくからです。
水は、温度によって気体でいられる量が変わります。
夏などの暑い日に、氷の入ったジュースのコップの周りに水が付いていることがありますね。
空気中の水蒸気が冷やされることで気体でいられなくなり、液体になってコップに付くのです。
それと同じことが鏡の付近で起こり、水蒸気が液体になって鏡に付くのです。
鏡の表面であるガラスは、水を弾かない性質を持ちますが、汚れや油が付くことにより水を弾くようになります。
そこについた水分は、表面張力によって球状の水滴となり、光を乱反射させるので曇ってみえるのです。
表面張力とは、表面積を最も小さい球状にしようとする力です。
そのため、無数の水滴が鏡の表面に付いてしまうのです。
曇りを防止するには、表面張力をなくして水滴が平らに広がるように表面の汚れをとるか、水と油を混ぜる界面活性剤を成分としたコーティング剤を塗るなどの方法があります。
水滴同士が鏡の上で平らに濡れ広がれば、光が乱反射しないからです。
家庭の石鹸や洗剤、シャンプーなどがいいでしょう。
長期的に曇りを予防したいのであれば、曇り止めを使うのが一番です。
曇り止めは、鏡の親水性を高めることによって水滴をできにくくし、曇りを防いでくれます。
そして、曇り止めを使うことにはたくさんのメリットがあります。
まず、曇り止めを使うことによって水垢が出来たり汚れが付いたりするのを防ぐことができるため、掃除の回数を減らすことができます。
家事を時短できるのは、大きなポイントだといえるでしょう。
そして、鏡の掃除の回数を減らすことは、鏡そのものの寿命を延ばすことにつながります。
一般的な鏡は10年ほど使用することができますが、曇り止めを使っていればそれ以上長く使うことも可能になります。