キッチンの排水口のニオイ
更新日:2025年02月28日 ご家庭向け
キッチンの排水口から臭いにおいがしていると、料理や洗い物をしているとき、気になってしまいます。
排水口から匂いがする主な原因は、ゴミ受けや排水トラップ、排水管、排水ホースの汚れや取り付け方などです。
ゴミ受けとは、排水口の下と排水トラップの間に位置するカゴの部分です。
排水口のゴミ受けに食品のカスや食べ残し、食器用洗剤、油分などが付着し放置されると、腐敗が進行して悪臭の発生源になります。
特に、湿度や室温が高い梅雨の時期や夏の間は腐敗の進行が速くなるため、注意が必要です。
ゴミ受けの汚れが原因で発生するニオイは、ゴミ受けの衛生状態の改善で解消できます。
食品のカスだけではなく、ぬめりを含めた汚れを定期的に取り除きましょう。
掃除に必要なものは、歯ブラシやスポンジ、食器用洗剤です。
まず、ゴミ受けにある食べ残しなどを捨てます。
次に、食器用洗剤をスポンジに付けて、ゴミ受け全体を洗います。
細かい網目に汚れが詰まっていたら、歯ブラシで擦ると簡単にきれいになります。
仕上げに、60度位に温めたお湯で洗い流すと、油汚れが付きにくくなります。
ワントラップが正しく取り付けられていない状態も、悪臭の発生源です。
ワントラップとは、ゴミ受けの下にある排水トラップという装置の一部で、ゴミ受けを取り出すと、お椀をさかさまにしたようなパーツがみえます。
ワントラップは、下水管からの臭気を留めてくれる機能がありますが、ずれていると匂いが上がってくる原因になります。
また、本体の破損も悪臭の原因です。
ひびなどの隙間から悪臭が漏れてしまうので、定期的に掃除しているのににおいが消えない場合は、ワントラップを確認してみましょう。
排水トラップからの悪臭を防ぐには、ワントラップが正確に設置されているかチェックしてください。
ズレや緩みがニオイの原因の場合は、正しく取り付けるだけで匂いが無くなります。
ワントラップをひねると持ち上げられますが、ひねらずに持ち上げられた場合は、緩んでいる可能性が高いです。
正確に取り付けるには、ワントラップの爪を設置場所の溝に合わせ、ひねりながらはめ込むと正しく装着できます。
排水トラップ自体の汚れが悪臭の原因にもなります。
ゴミ受けのと同様に、排水トラップにも嫌な臭いの元になる汚れやヌメリが付着するためです。
また、ゴミ受けが汚れていると、排水トラップも汚れの影響を受けやすくなります。
ゴミ受けの掃除を定期的にしていても、排水トラップの掃除を全く行っていないと、ヘドロのような汚れが付いて嫌な臭いが発生します。
ワントラップの表面を掃除しても、裏側にある部分やほかのパーツが汚れていると、悪臭の根本的な原因を絶てません。
排水口から悪臭が上がってくる原因として、封水が溜まっていない状態も上げられます。
封水とは、ワントラップを外すと露出するパイプの周囲に常時溜まっている水のことで、下水管から上がってくる臭気を防ぐ役割を持っています。
キッチンシンクの排水口を通常使用していると、常に水は入れ替わるため、水が無くなったりはしません。
しかし、長期間使用しない状態が続くと封水の中の水が蒸発して減り、臭いにおいを防ぐ機能が低下します。
また、大量の水を一度に流した際に、排水管内部の圧力が変わり、封水の量に影響を及ぼすケースもあります。
封水の減少を改善するには、ゴミ受けや排水トラップのように特別な洗浄は不要で、シンクに水を流すだけで解決します。
水を灌ぐ際は、一気に大量の水を流すのではなく、ゆっくり行うことをいしきしてください。
ゴミ受けや排水トラップの先にある排水管に汚れが付着していると、ニオイの原因になります。
食べカスや油分をはじめ、ゴミ受けが拾いきれなかった汚れが排水管に流れると、排水管内部に蓄積されます。
排水管の清掃頻度は、ゴミ受けや排水トラップとは異なりますが、掃除をしない放置期間が長くなるほど排水管が汚染され、雑菌やカビが繁殖する原因になることから、排水口から臭気が上がってきやすい環境になるおそれがあります。
排水ホースの汚れや破損も、キッチンの排水口が匂う原因と考えられます。
排水ホースとは、シンク下の収納を開けると見える管の部分のことです。
排水ホースも排水管と同様、汚れが付きやすく雑菌が繁殖しやすい箇所なので、不衛生な状態が続くと、ぬめりが発生します。
この汚れは、封水に溜まっている水も汚染し、悪臭の連鎖を生みかねないので注意が必要です。
また、排水ホースの破損を確認した場合は、水漏れの原因にもなるため、早急に対応しましょう。
排水ホースと硬質ポリ塩化ビニル管の間の隙間から、嫌な臭いが発生するケースも考えられます。
シンク下をのぞくと、排水ホースが床に向かって伸びており、床にある硬質ポリ塩化ビニル管と接続しているのがみえます。
排水ホースと硬質ポリ塩化ビニル管の接続部分に隙間があると、配管内の臭気が漏れ出てしまうため、下水のような悪臭に悩まされてしまうでしょう。
通常ネジで固定されていますが、このネジが緩んでしまうと隙間ができてしまう原因になります。
綺麗に掃除をしても匂いが気になる際は、この隙間を疑ってみましょう。