松下幸之助一日一話
3月28日
「身を捨てる度胸」
人生というものには、いろいろ問題があります。しかし、それらのことも過ぎ去ってみると
あのときに迷わないでやっでほんとうによかったな、というような場合が多いのです。
そこが、大事なところだと思います。
ある場合には迷うこともあるでしょう。しかししょせん迷ってもお互い自分の知恵裁量というものは
ほんとうは小さいものです。だから、「これはもう仕方がない。ここまできたのだから、これ以上進んで
結果がうまくいかなくても、それは運命だ」と度胸を決めてしまう。そうした場合には、案外
困難だと思っていたことがスムーズにいって、むしろ非常によい結果を生む
ということにもなるのではないかと思うのです。