松下幸之助一日一話
3月27日
「百年の計を立てる」
終戦後、日本が大きな経済発展を遂げたきたことは確かに事実ですが
それが果たして真の経済発展であるかどうかというと、いろいろ疑問があります。
少なくとも、二十年なり三十年前に、二十年後、三十年後の日本をこういう状態に
持っていくんだという計画を立てて取り組んだのではなく、いわば無我夢中で働き
ハッと気がついたら経済大国になっていた、というのが事情だという感じがします。
しかしここへきて、今後ともこういう状態ではいけない。本当に永遠に通じるような
正しい哲理哲学のもとに、大きな理念を打ち立て、そして百年、二百年の計画を
立てる時期に来ていると思います。