松下幸之助一日一話
6月7日
「部下が偉くみえるが」
会社の社長さんで、「どうもうちの社員はアカンわ。困っとるんや」というように、自分のとこ
ろの社員を悪く言われる方があります。ところが、そういう会社は必ずといっていいほどうまく
いっていないのです。反対に「自分の部下はいい人間ばかりで、ほんとうに喜んでいるのだ」とい
うような方のところは、みな成績も上がり商売もうまくいっています。
そういうことを考えてみますと、上に立つ人が自分の部下を偉いと思うか、それともアカンと思
うかによって商売の成否が分かれてくるといってもいいように思います。そんなところに経営なり
人使いの一つのコツとでもいうものがあるのかもしれません。