松下幸之助一日一話
6月6日
「何事も結構」
運命というものは不思議なものだと思います。人はみなそれぞれ志をたてるのですが、なかなか
思い通りにいかないし、現実しにくい。希望とは逆の道が自分にピッタリ合って成功する場合もあ
るのです。
だから私は、あまり一つのことをくよくよ気にしない方がいいのではないかと思います。世の中
で自分が分かっているのは1パーセントほどで、あとは暗中模索、はじめから何も分からないと思
えば気も楽でしょう。
とにかく人間にはさまざまな姿があっていいと思うのです。恵まれた生活も結構だし、恵まれな
い暮らしも結構、何事も結構という気持ちが大切だと思います。