松下幸之助一日一話
3月17日
「修養に場所を選ぶな」
人は若い間の心がけのいかんにより、後にずいぶん差の生ずるものである。
もし若い時代に自己実力の養成に励まず、修養に努めなかったならば必ず後年、後悔するときがくると思う
しかるに若い人の間で、「この仕事は自分の性分に合わない」「あの主任の下ではどうも働きがいがない」と
不足をもらす人がある。これは自己中心のものの考えかたの弊害であろう。
真に自己の適所を見出すまでには、いろりろな経験を積まなければならない。また性格
意見の異なった指導者の下で自己を磨くことによってこそ
かえってよりよく修養が得られるものであることえを、深く知らなくてはならないと思う。