松下幸之助一日一話
3月16日
「六十パーセントの可能性があれば」
ある仕事をある人にしてもらう場合、その人が適任かどうかということがきわめて重要ですが
実際には、それはわかりません。それではどうするかということですが
この人だったらまあ六十パーセントぐらいはいけそうだなと思ったら
もう適任者として決めてしまうのです。八十点までの人を求めるということも不可能ではないでしょうが
しかしそれには非常に時間と手数がかかります。
だから、これならまあまあ六十点ぐらいはあるなと思ったら、もう「君、大いにそれをやってくれ」
というようにするわけです。するとたいていうまくいくのです。全部が全部ではありませんが
中には百点満点ということもあります。