松下幸之助一日一話
3月15日
「会社の力を見きわめる」
私は常に自分の会社の自己検討ということをしています。要するに新しい一つの仕事をはじめるにしても
それは考えのうちに入れておくだけで、すぐには手をつけません。きょう手をつけるのは
きょうの自分の食欲に合ったものだけです。それ以上はいくらおいしくてもたべません。
それが自分の腹であればうまく調節できますが、事業欲は食べすぎても調節するものがありませんから
ただ自分の良識によって調整するしか方法がありません。だから常に自己反省をして
あわせて会社の総合力を検討し、それにふさわしい仕事をしていこうと心がけています。
そこをみきわめることが、経営者として、非常に大事なことだと思います。