松下幸之助一日一話
3月14日
「人間疎外は人間が生む」
現代文化における科学技術の発達によって人間が軽視され、忘れられているということが問題になっています。
そういった人間疎外をなくすためには、常に人間の幸せということが前提にされなくてはなりません。
「なぜこういう新しい機会をつくるのか」「それは人間の幸せのためである」ということがいつも考えられ
それに基づく配慮がなされるならば、どんな機械が生み出され使われても人間疎外は起こらないと思います。
現実に人間疎外のような観を呈しているのは、機械が人間を疎外しているのではなく
人間自身が人間自身を大切にせず、人間疎外を生んでいるのではないでしょうか。