松下幸之助一日一話
6月2日
「主座を保つ」
指導者というものは、どんなときでも、自分みずから、”このようにしよう” ”こうしたい” とい
うものは持っていなくてはならない。そういうものを持った上で他人の意見を参考として取り入れ
ることが大事なのであって、自分の考えを何も持たずして、ただ他人の意見に従うというだけな
ら、指導者としての意味はなくなってしまう。
要は指導者としての主体性というか主座というものをしっかりもたなくてはいけないということ
である。主座を保ちつつ、他人の意見を聞き、ある種の権威を活用していく。そういう指導者であ
ってはじめて、他人の意見を真に生かすことができるのだと思う。