松下幸之助一日一話
6月3日
「自然に学ぶ」
自然の営みには私心もなければ、とらわれもないと思います。言ってみれば文字道り素直に物事
が運び、素直な形でいっさいが推移していると思うのです。一輪の草花にしても、私心なく自然に
花を咲かせているのです。そういった花の姿を見て、もちろん何も感じない人もいるでしょう。し
かし、素直な心になりたいという強い願いを持っている人の場合には、あるいはそこに何らかのヒ
ントを見出すかもしれません。
そういうことを考えてみると、お互いが素直な心を養っていくための一つの実践として、大自然
の営み、自然の姿というものにふれて、その素直さに学んでいくということも大切だと思います。