松下幸之助一日一話
6月1日
「商売は真剣勝負」
商売は真剣勝負である。真剣勝負では、首をはねたりはねられたりしているうちに勝つというこ
とはあり得ない。それと同じで、商売は、ときによって損もし、得もするが、それを繰り返してい
るうちに成功するものだ、などと考えるのは、根本的に間違っている。
熱心にやるからには、失敗なしに成功しなければならない。うまくいかないには、環境でも、時
節でも、運でも、何でもない。その経営の行き方に当を得ないところがあるからだと考えなければ
ならない。真の経営者は、不景気に際して、かえって進展の基本を固めるものである。