松下幸之助一日一話
5月17日
「悩んでも悩まない」
われわれ人間は、たえずといっていいほど悩みにつきまとわれる。しかし私は、悩みがあるとい
うことは、人間にとって大事なことではないかと考えている。なぜかというと、常に何か気にかか
ることがあれば、それがあるために大きなあやまちがなくなる。心がいつも注意深く活動している
からである。
だから、悩みを持つことは、むしろプラスにつながる場合が多い。したがって悩みに負けてしま
わず、自分なりの新しい見方、解釈を見出して、その悩みを乗り越えていくことが大切である。悩
んでも悩まない、そういうように感じることができれば、人生は決して心配することはない。