松下幸之助一日一話
5月9日
「衆知を集める経営」
会社の経営はやはり衆知によらなければいけません。何といっても、全員が経営に思いをいたさ
なければ、決してその会社はうまくいかないと思うのです。社長がいかに鋭い、卓抜な手腕、力量
を持っていたとしても、多くの人の意見を聞かずして、自分一人だけの裁断で事を決することは、
会社の経営を過つもとだと思います。
世間一般では、非常にすぐれた一人の人がワンマンで経営すれば、事がうまくいくということを
よく言いますが、社長一人で事を遂行することはできませんし、たとえできでも、それは失敗に終
わるだろうと思います。やはり全員の総意によっていかになすべきかを考えねばならないと思うの
です。