松下幸之助一日一話
5月8日
「社員学の第一歩」
社員はまず、社長をはじめ首脳者というものがいかに忙しい仕事をし、いかにその職責が重要な
ものであるか、ということを、知っていただきたい。私は社員学の第一歩は、そこから始まると思
う。また、そういうように社員が首脳者の苦労を知ると同時に、社長や会社の幹部は、社員の立場
に対して理解を持ち、そして社員の働き、苦労に対して大いに感謝することが大切である。
こういうようなことに双方がなると、どんな事業でも成功すると思う。またそういう考え方がど
の程度にあるのかということによって、その会社の将来を非常にはっきりと判断できると思うので
ある。