松下幸之助一日一話
5月1日
「対立しつつ調和する労使」
労使の関係は、常に "対立しつつ調和する” という姿が望ましいと思います。つまり、一方でお
互いに言うべきは言い、主張すべきは主張するというように対立するわけです。
しかし、同時にそのように対立しつつも、単にそれに終始するのではなく、一方では、受け入れ
るべきは受け入れる。そして常に調和をめざしていくということです。このように、調和を前提と
して対立し、対立を前提として調和してゆくという考えを、基本に持つことがまず肝要だと思いま
す。
そういう態度からは必ず、よりよきもの、より進歩した姿というものが生まれたくるにちがいあ
りません。