松下幸之助一日一話
4月29日
「心を遊ばせない」
指導者というものは、常に心を働かせていなくてはいけない。もちろん、それは四六時中仕事に
専念しろということではない。それではとても体がもたない。だからときに休息したり、あるいは
レジャーを楽しむこともあっていいと思う。ゴルフをするなり、温泉に行くのもそれなりに結構で
ある。
しかし、そのように体は休息させたり、遊ばせたりしていても、心まで休ませ、遊ばせてはいけ
ない。お湯のあふれる姿からも何かヒントを得るほどに、心は常に働いていなくてはならない。全
く遊びに心を許してしまうような人は、厳しいようだが、指導者としては失格だと思う。