松下幸之助一日一話
4月28日
「会社は道場」
仕事というものは、やはり自分でそれに取り組んで、体得していかなければならないものだと思
う。しかし自得していくには、そのための場所というか、道場とでもいうものが必要であろう。
ところが幸いなことにその道場はすでに与えられている。すなわち、自分の職場、自分の会社で
ある。あとはその道場で進んで修行しよう、仕事を自得していこうという気になるかどうかという
ことである。しかし会社という道場では、月謝を払うどころか、逆に給料までくれるのだから、こ
んな具合のよい話はない。このような認識に立てば、仕事に取り組む姿も、謙虚に、しかも力強い
ものになるはずである。