松下幸之助一日一話
4月26日
「知識を活用する訓練」
松下政経塾には、優秀な先生方に講師として来てもらうわけですが、普通の学校のような授業は
やらない。まず塾生が質問をして、それを先生に答えてもらう形式をとる。質問するものがなかっ
たら、先生は何も言ってくれないというようにしたいんです。質問をするためには疑問を持たなけ
ればならない。疑問を持つに至るまでの勉強は自分でやらなければならないというわけです。
つまり、知識を与えるのではなく、持っている知識を活用する能力を育てていく訓練を重ねて、
自分の考えを堂々と主張できるような人間になってもらいたいという願いを持っているのです。