松下幸之助一日一話
4月25日
「福祉はみずからつくるもの」
お互いの福祉を向上させていくことは好ましいことである、基本的には大いに推進されていい。
しかし問題は誰がそれを生みだすかである。
今日、一日の風潮として、国民は国がいろいろやってくれるだろうと思い、国は国民の税金を頼
り、たりなければ増税したらいいという安易な考えがある。それぞれが何とかなるだろうと考えて
いるわけである。
しかし、福祉を高めていくのに必要な資金は、みな国民が営々として働き生み出した税金にほか
ならない。つまり福祉を行なうのは形の上では国であっても、国民なのである。そういう認識を深
くし、福祉の向上のためにお互い何をすべきかを考えることがきわめて大事だと思う。