松下幸之助一日一話
4月16日
「文明の利器は人類の共通財産」
私は、人類の生み出したさまざまな利器は、それが誰によって発明され、どこの国で開発された
ものであっても、原則としては人類全体で分け持つべきであり、正しく生かし合うべきだと考えて
いる。つまりそれなら人類の共有財産なのであって、その価値を国境を越え、人類を超え、あるい
は時代を超えて分かち合おうと願うのは、これは人間として当然持つべき心情であり、社会的態度
だと思う。
衆知を生かし合い、協力して共同生活を高めていくところに、人間本来のすぐれた特性がある。
そのことをお互いに自覚実践することなくして、自他ともの繁栄、平和、幸福は求められないであ
ろう。