松下幸之助一日一話
4月15日
「ガラス張り経営」
私はいわば ”ガラス張り経営” とでもいうか、経営なり仕事のありのままの姿を従業員に知って
もらいという方針でやってきた。それによって全員が経営しているのだという意識がごく自然に生
まれ、自分の自主的な責任において仕事をしていくという好ましい気風がでてきたように思う。ま
た、人もおのずと育つということにもなった。
そういうことを考えてみると、やはり従業員に対してはその時どきの方針はもちろん、経営の実
態についても、できるだけ秘密を少なくして、いいことにせよ、悪いことにせよ、いろいろ知らせ
るようにしてゆくことが望ましいし、大切なことだと思う。