松下幸之助一日一話
4月12日
「使命感を持つ」
人間は、ときに迷ったり、おそれたり、心配したりという弱い心を一面に持っている。だから、
事をなすに当たって、ただ何となくやるというのでは、そういう弱い心が働いて、強い行動が生
まれてきにくい。けれども、そこに1つの使命を見出し、使命感を持って事に当たっていけば、そ
うした弱い心の持ち主といえども、非常に力強いものが生じてくる。
だから指導者は、つねに事に当たって、何のためにこれをするのかという使命感を持たねばなら
ない。そしてそれをみずから持つとともに、人びとに訴えていくことが大事である。そこに "千万
人といえども吾往かん” の力強い姿がいまれるのである。