松下幸之助一日一話
4月7日
「同僚の昇進に拍手」
われわれ人間としてありがちなことですが、いかにも肚が小さいのではないかと思うことがあります。
たとえば、同じ職場の同僚の同期のだれかが昇進すると、それを嫉妬する、そしてひがむということが少
なくありません。また反対に失敗した人があると、かげで喜ぶという心の貧困な風景もあるようです。そ
ういう人は、それこそ昇進させるに不足な人間なのです。人間ができていないことを公表しているような
ものだと思います。
人の昇進や成功に拍手を送る素直な心を持ち、日々の仕事に命がけで打ち込むなら、そういう人に適当
な処遇をしない職場は、まずないであろうというのが、私の考えです。