【ご家庭の汚れ落とし講座①】キッチンの油汚れ
なんでも綺麗にする、おそうじ革命狛江店です。
これからしばらくは、ご家庭内のお掃除に役立つ汚れ落としのテクニックを紹介いたします。
第1弾は「キッチンの油汚れ」です!
なかなか手強いキッチンの油汚れ!
毎日使うキッチンですが、特にコンロの周りや、換気扇、レンジフードの周りの汚れは油汚れです。
揚げ物や、炒め物、チャーハンなどを作ろとレンジの上面、周りの壁、そしてレンジフードの周りなどが油で汚れます。
私も料理が好きで良く作ります。
写真は先日テレビで紹介されていた、鶏モモ肉のパリパリ焼きです。
強火で鶏肉の皮をカリカリになるまでフライパンで焼いて、鶏肉が香ばしく焼き上がるお気に入りのレシピなんですが、焼く時に油がバチバチと盛大に跳ねてしまいます。
フライパンの周りをアルミホイルでガードしても周りに油汚れが広がり、お料理の後のキッチンのお掃除が大変なんですね。
それでも料理したその日のうちに台所洗剤とスポンジで洗ってしまえば、たいてい綺麗になります。
ところが、換気扇の周りなどまでは手が回らず、料理のたびに油汚れが重なっていき、頑固な油汚れがだんだん積み重なっていくわけです。
キッチンのレンジフードのカバーを開けてみると、写真のように茶色くなった油汚れがビッシリついた状態になっていないでしょうか?
こうなってしまうと、先ほどのように台所洗剤とスポンジ程度では簡単に落ちなくなってしまいます。
油汚れの正体と対処方法
油汚れの正体とは少々大袈裟ですが、汚れを落とすには汚れの正体を知ることが非常に重要です。
ここで言う油汚れは、飛び散った油が乾燥して固まったもの、より化学的に言うと油が酸化して樹脂化してしまったものになります。
つまり油汚れとは、酸性の油の樹脂化した塊と言うことになります。
敵の正体がつかめました(笑)
正体がつかめれば、対処方法は科学的に導くことができます。油汚れへの対処方法は次の2点がポイントです。
①酸はアルカリで分解する
②油は熱で溶ける
すなわち、アルカリ性の洗剤と熱を加えることがポイントになるわけです。
油汚れの清掃方法
それでは、油汚れの落とし方を具体的に説明していきましょう。
先ほど、料理で跳ねた油はその日のうちに掃除すれば、台所洗剤とスポンジで落ちると書きました。
まだ油が固まっていないうちは、中性洗剤である台所洗剤で落ちるわけです。中性洗剤の主成分は界面活性剤です。
界面活性剤での洗浄は専門的に言うと分離型洗浄と言い、固化していない油の粒子を界面活性剤が対象面から引き剥がして分離していることになります。
固まる前だから引き剥がせるわけですね。
ということで、固まってしまった油汚れは、中性洗剤である台所洗剤では引き剥がせません。
そこでアルカリ性洗剤の出番となるわけです。
キッチンに使える家庭用洗剤のうち、アルカリ性のものは、重曹、セスキ炭酸ソーダなどがあります。
酸性の汚れをアルカリ性の洗剤で落とすのは、分解洗浄になります。アルカリ性が強いほど分解力も高くなります。
アルカリ性の強さで比べると、セスキ炭酸ソーダ(pH9.8)の方が重曹(pH8.2)よりもアルカリ性が強いことから、固まってしまった油汚れにはセスキ炭酸ソーダの方が汚れを分解しやすくなります。
セスキ炭酸ソーダはホームセンターや100円ショップなどで簡単に手に入れることができます。
セスキ炭酸ソーダの使い方
粉状のセスキ炭酸ソーダ小さじ1〜2杯を水500mlに溶かしたものをスプレーボトルに入れ、スプレーとして使います。
なお、セスキ炭酸ソーダは直接皮膚に触れないよう、作業時には手袋の着用をお願いします。
汚れの落ちに応じて①〜③を順にお試しください。
①油汚れに吹きかけて、拭き取り
②(落ちない場合)油汚れに吹きかけて、5〜10分ほど馴染ませてから拭き取り(つけ置き)
③(それでも落ちない場合)油汚れに吹きかけて、熱を加えて30分ほど馴染ませてから拭き取り(加熱つけ置き)
※熱の加え方の例:ヘアドライヤーの風を当てる、お湯をかける、煮るなど
これらのやり方で、レンジフードの中など分解が必要なところではなく、表面などに茶色く張り付いた油汚れなどは分解できます。
先ほどのレンジフードはこのような感じに綺麗に落とせました。
汚れの化学的な落とし方を理解していると、汚れ落としも楽しくなりますね。
注意点
さて、このように汚れを分解して落とせることがわかりましたが、使うには若干注意も必要です。
注意するポイントに触れておきましょう。
①酸やアルカリは皮膚に刺激がある
今回取り上げたセスキ炭酸ソーダは弱アルカリ性ではありますが、皮膚に刺激があります。
先にも触れたように使用時には手袋を着用して、安全に留意して作業をお願いします。
②アルミはアルカリに弱い
キッチンはステンレス、鉄、ホーローなどの部分が多いと思いますが、中にはアルミでできたパーツもあります。アルミのパーツにアルカリ性の洗剤を一定時間以上触れさせると、表面が腐食(洗剤ヤケ)してくることがあります。
アルミの部分にはセスキ炭酸ソーダなどアルカリ性の洗剤がつかないよう注意して作業を行ってください。
まとめ
いかがだったでしょうか?
油汚れは、次の2つの原則を覚えておけば、ご家庭でも一定の汚れは落とすことができます。
・油汚れは酸性 アルカリ性の洗剤で分解する
・油は熱で溶ける 落ちにくい汚れには熱を加える
ただし、油汚れも固化が激しいもの、レンジフードのフィルターにビッシリついたもの、レンジフード内など、汚れの激しいところや掃除のしにくい場所は、ご家庭での対処が難しくなります。
そのような場合には、プロのおそうじをご検討ください。
我々は、セスキ炭酸ソーダよりも強いアルカリ性の洗剤なども用いて、しつこい油汚れを分解洗浄いたします。
まずは、ご相談から承りますので、お気軽にご連絡ください。
おそうじ革命狛江店 0120-747-130