松下幸之助一日一話
3月30日
「引き下がる決断」
やるべきときに、引くべきときに引く、いわゆるこの出処進退ということが
人間として、とくに経営者として一番大事なことではないでしょか。
たとえば、ある一つの仕事がもうひとつうまくいかず、やめた方がいいとなった場合、
そこにはやはりなんらかの犠牲が伴います。世間からもいろいろな批判を受けるでしょう。
また信用も失墜するかもわかりません。
しかしそれを惜しんでいてはいけない。惜しんでいるとなかなかやめられない。
やはりそういうものにとらわれず、やめるべきものはやめるんだという引き下がる
決断をすることが経営者として大切だと思うのです。