松下幸之助一日一話
5月3日
「法律は国民自身のために」
民衆主義の政治のもとにおける法律は、国民お互いの暮らしを守り、それぞれの活動の成果を得
やすくし、一人ひとりの幸せを生み高めていくところに、究極の目的なり存在意義があるのだと思
います。いってみれば、国民が国民自身の幸せを実感していくためにみずから法律を制定する、と
いうしくみになっているわけです。
したがって、国民お互いがこういう法律を軽視し、無視するような姿がかりにあるとするなら
ば、それはいわば自分自身が軽んじ、自分の尊厳を失うことにも通じると思うます。そのことをお
互い国民は正しく認識しあい、法律を常に正しく守りあっていくことが肝要だと思います。