松下幸之助一日一話
4月23日
「目標を与える」
指導者にとって必要なことは、目標を与えることである。指導者自身は特別な知識とか、技能は
持っていなくてもよい。それは専門家を使えばいいのである。しかし目標を与えるのは指導者の仕
事である。それは他の誰がやってくれるものでもない。もちろん、その目標自体が適切なものでな
ければならないのは当然である。だからそのためには、指導者はそういう目標を生むような哲学、
見識というものを日ごろから養わなくてはならない。
自分の哲学なり、体験に基づいて、その時どきに応じた適切な目標を次つぎに与える。指導者は
そのことさえ的確にやれば、あとは寝ていてもいいほどである。