松下幸之助一日一話
4月5日
「学ぶ心」
人は教わらず、また学ばずして何一つとして考えられるものではない。幼児のときには親から、
学校では先生から、就職すれば先輩からというように、教わり、学んでのちはじめて自分の考えが出
るものである。
学ぶという心がけさいあれば、宇宙の万物はみな先生となる。物言わぬ木石から秋の夜空に輝く
星くずなどの自然現象、また先輩の厳しい叱責、後輩の純粋なアドバイス、一つとして師ならざる
物はない。
どんなことからも、どんな人からも、謙虚に、素直に学びたい。学ぶ心が旺盛な人ほど、新しい
考えをつくり出し、独創性を発揮する人であると言っても過言ではない。