浴室掃除(カルキ(水垢)除去)のやり方
浴室掃除(水垢除去)のやり方
はじめに
浴室で簡単に落とせない、むしろ全く取れない汚れはありませんか。
浴室の汚れは様々な汚れがありますが、今回はその中でも「カルキ(水垢)」について取り上げていきます。
浴室の鏡や蛇口、壁(樹脂パネル、タイル等)などに浮かび上がってくる白い汚れ、
その正体は「カルキ(水垢)」です。
浴室の強敵「カルキ(水垢)」とは何か、掃除のコツ、落とし方など具体的に紹介させていただきます。
今回の記事
- カルキ(水垢)とはなにか
- カルキ(水垢)の落し方
- まとめ
Ⅰ,カルキ(水垢)とはなにか
浴室の取れない汚れ、浮きあがってくる汚れ、その正体は「カルキ(水垢)」です。
カルキ(水垢)とは、一言でいう「塩素」になります。
水道水に含まれる消毒用の塩素のことで、厳密にいうと「水垢」とは異なります。
水道水に消毒用の塩素が含まれている?人体への影響は?など、氣になる事が出てくると思いますがそれについては別記事で紹介いたします。
話しを戻して、「カルキ(水垢)」は水道水のミネラルが残って固まって出来た汚れです。
水道水のミネラル分(カルシウムやマグネシウム等)が堆積したもので、浴室のシャワーや入浴後の水分が蒸発し、ミネラル分だけが残り、白い汚れ「カルキ(水垢)」として付着し水やお湯、または浴室用洗剤を使い洗っただけでは落ちないで、乾いた後に浮かび上がってくるのが最大の特長です。
また、「カルキ(水垢)」の正式名は「次亜塩素酸カルシム」です。
さらし粉などとも呼ばれる白い粉で、上記のように水道水の殺菌や消毒に使われていました。
余談ですが、地域によって「カルキ(水垢)」の成分が異なります。
地域によって水道水の成分が異なるため、「カルキ(水垢)」の付き方や成分も異なるのが特徴です。
また、分かりやすいところでいうと温泉が出る地域はミネラル分が豊富なだけでなく、温泉成分がさらに「カルキ(水垢)」を固くします。鉄分が含まれると「カルキ(水垢)」が茶色になったりする事もあるようです。
いよいよ、浴室汚れ「カルキ(水垢)」の落し方に入ります。
Ⅱ,カルキ(水垢)の落し方
浴室に強敵「カルキ(水垢)」の掃除方法、落とし方は大きく分けて2つの方法があります。
- 削る。カルキ(水垢)を物理的に削り落とす。
- 溶かす。カルキ(水垢)を科学的に分解し溶かす
以上のことから、2つの方法のどちらかを使いカルキ(水垢)を落とすか、または2つを合わせて使い落としていくか、3パターンになります。
では、2つの方法が分かったところで「メリット」「デメリット」について触れていきます。
■1.削る。カルキ(水垢)を物理的に削り落とす
カルキ(水垢)はミネラル分→カルシウムやマグネシウムによる金属の塊で硬く、削る物理的に落とすにも柔らかいスポンジや布では落とすことができません。
軽度のカルキ(水垢)であれば、メラミンスポンジや、ダイヤモンドパッド、アルミホイなどを使う掃除方法で落とせる場合があります。
ただし、時間が経過し堆積したカルキ(水垢)は非常に硬い、またカルキ(水垢)が付きやすい地域の頑固なカルキ(水垢)や温泉地域のカルキ(水垢)は手作業で一所懸命に時間を掛けて力を入れて擦ってもカルキ(水垢)を落とすことが難しい場合があります。
【メリット】
特別な掃除技術や知識が必要ない。掃除道具(ダイヤモンドパッドやメラミンスポンジ等)を用意して、落ちるまで擦ることです。
また、軽いカルキ(水垢)であれば短時間で落とすことができます。
【デメリット】
頑固なカルキ(水垢)になると、時間がかかる上につ強めの力が必要なので疲れてしまう。
長期にわたり堆積したカルキ(水垢)は非常に硬いので、手作業で擦っても落としきれない場合があります。
削り落とす(擦る)ことで、掃除箇所(対象面)、設備に擦り傷、細かい傷が入ることがあります。
1.削る。では、長時間かけて強い力で一所懸命に擦ったとしても落としきれなかったり、掃除箇所(対象面)、設備に傷が入ってしまう場合も少なくありません。
浴槽やキッチンシンク、洗面台等、一見傷が無いように見えるが角度を変えると細かな傷が入ってしまっていることがあります。
また、浴槽やキッチンシンクの素材がステンレスの場合は特に注意が必要です。軽く擦っただけでも細かい傷が入ります。
削る場合は、せっかく時間を掛けて掃除したにも関わあらず、逆に傷をつけてしまい残念なことに成りかねないので、十分に氣を付けて作業が必用です。
■2・溶かす。カルキ(水垢)を科学的に分解し溶かす
カルキ(水垢)はアルカリ性になるので、酸性の洗剤で分解し溶かすことができます。
洗剤ではなく、レモン汁(クエン酸)や酢などで落とす方法もよく言われていますし、カルキ(水垢)用の酸性洗剤も市販されています。
キッチンペーパーにクエン酸水溶液や酢を染み込ませて、カルキ(水垢)につけ、ラップを掛けてつけ置く方法や、軽いカルキ(水垢)であればクエン酸や酢を付けてスポンジなどで擦ることで落とせる場合もあります。
ただ、長期にわたり堆積してしまっている頑固なカルキ(水垢)はそれでも落としきれないことがあります。
市販されているものは、掃除箇所(対象面)を傷めないように強い酸を使っていないので頑固なカルキ(水垢)は落とせないことがあります。
そこで登場するのが、業務用洗剤になりますが、知識がないと大変なことに成ります。
【メリット】(業務用を使用した場合)
強力な酸の力でカルキ(水垢)を分解し溶かすことができます。市販洗剤で溶けなかったカルキ(水垢)を溶かすことができる
短時間でカルキ(水垢)を分解し溶かすことができます。
強い力で擦る必要がなくなります。
【デメリット】(業務用を使用した場合)
掃除箇所(対象面)、設備の素材によっては酸焼けにより変色や変質などを起こすことがあります。使用方法に注意が必要です。
市販の洗剤よりも、大容量で原液なので高額な場合があります。
2.溶かす。では、削ると違い短時間で傷を付けずにカルキ(水垢)を分解し溶かし、綺麗にすることができます。市販のものは酸が弱いので溶かすことが難しい場合が多いかもしれません。
業務用を使う場合は、目立たないところでテストを行ってから使用することを強くお勧めします。
Ⅲ,まとめ
ここまでの内容を見ていただいた通り、汚れと言っても簡単な物ではないのがお分かりになるかと思います。
ただ汚れが付着して、洗剤を付けて擦って、洗い流せば綺麗になる、そんな簡単な物ではないですよね。
汚れを理解することで、どの様に汚れが産まれて、どの様な成分で、どの様な洗剤を使い、どの様に落とすか、専門的かつ総合的な作業が必要になってきます。
ご自身で掃除しても落ちない汚れ、あきらめていませんか。
汚れが氣になる、あきらめていた方は一度ご相談ください。