窓用エアコン
更新日:2025年04月28日 ご家庭向け
部屋にエアコンを取り付けたいと思った時に、通常のエアコンでは設置できない状況もあります。
通常のエアコンは、壁に穴を開けるなどの工事が必要で、工事のための条件があったり室外機を設置しなければならなかったり、あるいは工事費がかかったりします。
このような条件にマッチしないと通常のエアコンは設置できないのですが、そんな時に検討したいのが窓用エアコンです。
窓用エアコンを設置するメリットとは?
まず窓用エアコンのメリットとして挙げられるのが、取り付け設置が簡単で費用が安いという点にあります。
窓用エアコンはその名の通り、窓に取り付けするので、設置がルームエアコンと比べて断然簡単で、取り付け工事の時間もおよそ30分前後しかかかりません。
さらに、ルームエアコンなどで必要となる配管部材が必要ありませんので、工事初期費用も安くなっています。
壁に穴を開けて室外機とつなぐ必要がないので、窓さえあればほとんどの部屋に取り付け可能なのが、窓用エアコンの大きな特徴となります。
通常のルームエアコンは、部屋の外に室外機を設置するスペースが必要となり、設置できる部屋の条件が限られてしまいます。
しかし、窓用エアコンは室外機の設置が必要ないため、室外機を置くためのベランダや庭がない部屋でも取り付けが可能です。
さらに、エアコンには専用のコンセントが必要となるのですが、窓用エアコンは通常のコンセントを使っての取り付け設置が可能です。
賃貸物件に住んでいるときには、勝手に壁に穴を開け工事をしてエアコンを設置することはできません。
そのため、もしすでにエアコン用の穴が開いていない場合は、大家さんから穴あけ工事の許可が出なかったりすると、通常のルームエアコンは設置できなくなってしまいます。
そんな時に利用したいのが、窓用エアコンです。
窓用エアコンは、ルームエアコンとは違い室外機が必要ないため、配管を通す穴あけ工事が不要となり、賃貸物件での穴がない部屋などにも設置可能となるのです。
窓用エアコンはどのように選べばいいのか
見た目や性能以前にまずは、窓用エアコンが取り行け可能な窓かチェックする必要があります。
まず、前後に開けるタイプの窓は設置することは出来ないので、左右に開けるタイプの窓である事が大前提になります。
また、本体より窓の高さと開けた時の幅が大きい必要があります。
そして、鍵の位置の兼ね合いで窓の左側にエアコンを取りつける事が一般的となるので、部屋の間取りや家具の配置などを確認する必要があります。
窓用エアコンは、通常のエアコンと異なり室外機と一体になっているため、どうしても運転音が少し大きくなってしまう傾向にあります。
なので、どこに設置するかにもよりますが、50db以下のタイプをおすすめします。
窓用エアコンは、冷房専用と冷暖房兼用の2種類があります。
普通に考えると冷暖房兼用の方がお得に思いますが、このタイプの暖房は暖める力が少し弱いとされています。
なので、その他の暖房器具と併せて使うことも検討した方がいいかもしれません。
このように、条件を問わずに設置できる窓用エアコンは非常に便利な存在ではありますが、デメリットが全くないわけではありません。
まず、窓用エアコンのデメリットとして挙げられるのが、運転音の問題です。
窓用エアコンはその構造上、室外機の機能が本体内に組み込まれているため、一般的なエアコンなら室外で発生する運転音まで室内に響き、騒音が大きめになってしまいます。
さらに、窓用エアコンは6~8畳用がほとんどとなっています。
仕組み的に大きさが制限され、室外機もありませんから本格的なルームエアコンと比較すると、非力になってしまうのは仕方がありません。
そのため、もし広い部屋に設置したくても、部屋の広さに対してパワー不足の場合もあります。
基本的に窓用エアコンは冷房機能のみを搭載したタイプが主流になっており、暖房機能搭載モデルはあまり見かけません。
なので、冬場などの気温が低い日はヒーターなどで部屋を暖める手段を選択するのが無難でしょう。
窓用エアコンはサイズ的な制限があるため、ルームエアコンのようなインバータ制御に温度センサーが付いていません。
センサーが無いと繊細な省エネ運転が出来ませんので、ルームエアコンよりもどうしても電気代が高くなってしまいます。
防犯という側面でも、窓用エアコンには不安が残るかもしれません。
窓用エアコンは窓に設置するため、窓の鍵を施錠できなくなってしまいます。
窓用エアコンに簡易的な鍵が付属していることもありますが、防犯面では簡易鍵では不安と感じることもあるでしょう。
市販の窓用の鍵も多数販売しているので、それらを購入して取り付けることである程度の防犯対策をすることが可能です。
設置が簡単な窓用エアコンは、自分で設置することも可能です。
窓用エアコンには、取り付けの際に専用部材や専用工具など必要ないため、説明書を参考に自分でも取り付けが出来ます。
しかし、もし窓用エアコンを自分で設置しようとして、うまく設置できなかった場合は、専門業者に設置を依頼してください。