お風呂
更新日:2025年04月24日 ご家庭向け
お風呂は使っているうちに汚れが蓄積します。
キレイに保ちたいと思いつつ、掃除が苦手、適した掃除方法が分からない、といった理由から思うように掃除できていない人も多いのではないのでしょうか。
しかし、基本的な手順やコツさえつかめれば、今より簡単に掃除できるようになります。
お風呂の主な汚れは、ピンク色のヌメリ、黒カビ、石鹸カス、水垢、皮脂汚れの5種類で、それぞれ見た目や原因は異なります。
掃除方法の前に、まずは汚れ別の原因を抑えておきましょう。
ピンク色のヌメリ
ピンク色でヌメヌメした汚れの正体は、ロドトルラという酵母菌の一種です。
発生しやすいのは、湿度の高い場所。
繁殖スピードが速いため、掃除してもすぐに出来てしまうのが難点ですが、こするだけで簡単に落とせます。
黒カビ
黒カビは、家の様々な場所に発生するカビの一種です。
パッキンなどの素材の奥に根を張ってしまうため、表面上は綺麗に出来ても根絶が難しく、根が残っている限り再発します。
完全に除去することが難しい汚れの一つです。
石鹸カス
石鹸カスは白くてザラザラとした汚れです。
体を洗う際に流れた石鹸と、水中のマグネシウムやカルシウムといったミネラル分が混ざって発生します。
頑固な汚れなので、放置していると落としずらくなってしまいます。
水垢
水垢は、水道水中のミネラル分が残留し、固まってできる汚れです。
曇ったようなくすんだ見た目をしており、ヌルヌルとザラツキがあります。
よく鏡に付着している白く曇った汚れも水垢です。
皮脂汚れ
シャワーで身体を流した際や、入浴時に身体から浮き出る皮脂が原因の汚れです。
掃除しないで放置していると、浴槽内や壁に黄色の汚れとして出現します。
お風呂を使う人数が多いほど皮脂の量も増えるので、汚れが蓄積しやすくなります。
お風呂掃除用洗剤の使い分け方
お風呂掃除で使う洗剤には、アルカリ性、酸性、中性の3種類があります。
使い分けるポイントは、汚れの種類に合わせること。
アルカリ性の汚れには酸性洗剤を、酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤を使うと効果的です。
中性洗剤
中性洗剤は、一般的なお風呂掃除用の洗剤として販売されています。
アルカリ性と酸性、どちらの汚れにも対応できますが、」洗浄力は強くないので軽い汚れを落としたいときに向いています。
たいていの簡単な汚れは、中性洗剤で対応できるため、」一つは持っておきたい洗剤です。
洗浄力や刺激が弱い分、浴槽や椅子などの素材を傷めにくく、」比較的手荒れが少ないのもメリットです。
酸性洗剤
酸性洗剤は、アルカリ性の汚れを中和します。
洗浄力が強く、頑固な汚れに向いていますが、肌や浴槽内の素材にダメージを与える可能性がある点には注意が必要です。
使用時は手袋を使用し、長時間の付け置きや使い過ぎは控えましょう。
中性洗剤で落とせなかった場合に使用するのがおすすめです。
アルカリ性洗剤
アルカリ性洗剤は、酸性の汚れを中和します。
中性洗剤では落とせなかった頑固なカビや皮脂汚れを除去したいときに有効です。
ただし、酸性洗剤と同じく洗浄力が強いため、使用時は必ず手袋を着用してください。
ちなみに、アルカリ性洗剤は油汚れを落としたいときにも向いています。
ヘアワックスや化粧品がお風呂に付着してしまった場合に試してみてはいかがでしょうか。
塩素系漂白剤
塩素系漂白剤は、高い洗浄力を誇る強アルカリ性で、カビ取り剤と呼ばれるものです。
中性洗剤やアルカリ性洗剤では落とせない、奥深くに根を張った頑固な黒カビを落としたいときに適しています。
ただし、塩素系の漂白剤を使う際は、他の洗剤との併用に注意が必要です。
酸性の洗剤と混ざると、人体に悪影響を及ぼす有毒ガスが発生するため、同時に使用しないようにしましょう。
重曹
重曹は、アルカリ性で酸性の汚れを落としたいときに適しています。
研磨作用もあり、クレンザー代わりに使用することもできます。
人体に無害な物質なため、小さい子供やペットがいる家庭での使用におすすめです。
重曹は粉末であることから、量の調整がしやすく初心者の方も扱いやすいでしょう。
なお、重曹は弱アルカリ性のため塩素系漂白剤と混ぜても問題はありません。
クエン酸
クエン酸は、酸性の性質をもつため、アルカリ性の汚れ落としに適しています。
そのままではなく、水で溶かしてクエン酸スプレーとして使用するのが基本です。
クエン酸は重曹と同じく人体に無害なので、スプレーを作っておけばトイレや洗面所などの掃除にも気軽に使えます。
ただし、クエン酸は塩素系漂白剤と混ざると危険なので、絶対に同時に使用しないでください。