【ギトギト】油汚れをキレイにするには!?油汚れの性質と洗剤の特性を知って賢くお掃除!【ヌルヌル】
1.はじめに
キッチンのコンロやレンジフードにたまったギトギトの油汚れ。
なんとかキレイにしたいけど…。「市販品の洗剤じゃ効果が弱い」、「油汚れに効く洗剤がわからない」、「洗剤の取り扱い方がわからない」などなど、お掃除するにはそれなりにハードルが高い汚れですよね。
そこで今回の記事では、油汚れの落とし方にスポットを当て、徹底的に解説していきたいと思います!
今回ご紹介する内容は、おそうじ革命スタッフも実際に現場で使っているテクニック!プロの技をしっかり盗んで、お掃除にお役立てください!
2.油汚れとは?
油とは、動物や植物、鉱物から採取できる物質で、「疎水性」という水と混ざらない性質をもっています。
油汚れは、これらの油がキッチンのコンロ周辺やレンジフードなどに飛び散り、冷えて固まったものを指します。
油は温度が高くなるとやわらかくなる性質を持っており、揮発して気体となることもあります。調理などで出た煙にも油は含まれており、煙に乗った油はレンジフードなどの換気扇内部で冷えて固まり、水飴のように固まってしまいます。
冒頭でも述べましたが、油は水と混ざることがありませんので、水拭きなどのお掃除ではきれいにすることができません。
お掃除の際は、油の表面にある境界を破壊して水と混ざるようにする(乳化)性質のある”界面活性剤”や、油と反対の性質を持ち、中和することで分解するアルカリ性洗剤などを用います。
油汚れは見た目が不潔になるだけでなく、レンジフードの羽の隙間に溜まることで換気能力を低下させたり、さまざまな機器の不具合をまねくことがあります。
また、油汚れは有機物ですので、放置すると衛生面でもあらゆる害があります。具体的には、ゴキブリなどの衛生害虫のエサとなったり、カビなどの菌類を苗床になってしまうことも珍しくありません。
油汚れを定期的にお掃除して、清潔な状態を保つことが肝要です。
次の項では、油汚れの落とし方について具体的にご説明いたします。
3.油汚れの落とし方
油汚れに効く洗剤はアルカリ性洗剤です。
ただし、アルカリ性洗剤にも弱アルカリ性と強アルカリ性のものがあります。
日常的なちょっとしたお掃除であれば中性~弱アルカリ性の洗剤でも十分ですが、長い間放置された頑固な汚れを落とすには、それなりに強い性質の洗剤が必要になります。
洗剤の強度は「PH値」で測ることができます。
PHはその物質の性質が酸性なのかアルカリ性なのかを測る数値であり、0~14までの段階があります。0に近づくほど酸性が強くなり、14に近づくほどアルカリ性が強くなります。中央の7は中性です。
しつこい油汚れを落とすには、PH値が8以上の洗剤を選ぶようにしましょう。
ただし、強いアルカリ性の洗剤は、汚れだけでなくさまざまなものを分解してしまいます。強力な洗剤を多用すると、金属の腐食を招いたり、建具を変質・変色させてしまうおそれがあります。また、人体にとっても非常に害が強く、強アルカリの洗剤は肌荒れなどの疾患を引き起こすことがありますので、取り扱いには十分注意をしましょう。
洗剤を使って汚れを効率よく落とすには、洗剤と汚れを十分に反応させることが大切です。
洗剤を油汚れに吹きかけたら、ブラシやスポンジを使ってしっかりと混ぜ合わせましょう。
また、洗剤の量が少ないと、汚れとすぐに飽和してしまい、汚れ落としの効力がなくなります。洗剤は「ちょっと多いかな?」くらいが実は適切な量だったりしますので、臆することなく使うようにしましょう。
ただし、壁面に洗剤を吹きかけるときは、洗剤が垂れないように注意してください。垂れた洗剤は建具の変質を招いたり、液垂れと呼ばれるキズを残してしまうことがあります。
油汚れがしつこい場合は、洗剤のつけおきをしましょう。
洗剤と汚れを長い時間接触させることで、洗剤の効果をより強く引き出すことができます。
先ほどと同様、洗剤を汚れに吹きかけてブラシでこすったら、そのまま数分間放置します。ある程度の時間が過ぎると、汚れが柔らかくなっていますので、雑巾等で拭き取って除去します。
ただし、洗剤が乾いてしまったり、流れてしまうと効果がなくなりますので注意しましょう。
洗剤を長い時間つけおきするには、湿布法がおすすめです。
湿布法は、洗剤と反応させた汚れの上から、ティッシュペーパーやサランラップをかぶせて洗剤の乾燥や流出をふせぐ方法で、通常のつけおきよりもさらに長い時間洗剤を汚れと反応させることができます。
ただし、何度も申し上げていますが、洗剤は建具にキズや変質を招く恐れがありますので、取り扱いには十分気をつけてください。洗剤が汚れの下地に使用できるかどうかは、目立たないところで試してみて判断するようにしましょう。
また、洗剤ボトルの裏に使用できる材質などが記されている場合もありますので、購入する際にしっかり確認するようにしましょう。
4.まとめ
・油汚れは疎水性の汚れ。水と混ざることがない
・油汚れはゴキブリのエサになる!
・しつこい油汚れを落とすには、アルカリ性洗剤が有効
・洗剤はPh値で性質を知ることができる。Phが14に近いほどアルカリ性が強くなる
・洗剤はそれなりの量が必要。「ちょっと多いかな」が適量である
・垂れた洗剤がキズになることもある。洗剤の取り扱いには十分気をつけましょう
・しつこい汚れにはつけおきが有効!湿布法も試してみて
いかがでしたでしょうか?
油汚れは放置すればするほど落としにくい頑固な汚れになっていきます。
今回のブログを参考に、日常的にお手入れしてみてください!