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年明けに大掃除をするのも1つの手段!日本の習慣に縛られない考え方

公開日:2023年01月13日
更新日:2023年01月13日
ご家庭向け

年末になると大掃除が主婦層の悩みのタネになります。大晦日までに家全体の掃除をしなければならない!でも手伝ってくれる人がいないし、育児を優先しなければならないため、どうしても大晦日までに終わらない。そんな自分は怠惰なのだろうか。と考えてしまうかも知れません。

 

結論から言うと、年明けに大掃除をするのは間違った考え方ではありません。なぜなら、昔と現代では文化や習慣の考え方が変化しているからです。

 

本記事では、大晦日ではなく年が明けてから大掃除をする人の考え方について解説します。

■年明けに大掃除をしない日本の習慣

大掃除は日本特有の文化や習慣が関係しています。昔は囲炉裏のある家で生活していたので、寒い季節になると家の中が煤だらけになりました。

 

汚れたままで新年を迎えるのは縁起が良くないと言われるようになり、大晦日になると家中を徹底的に掃除するようになりました。そのときの「煤払い」から大掃除という習慣が始まります。

 

日本では正月は神様が福を持って家を訪れる日と考えられているので、門松を置いたり、おせち料理を作って出迎えるという習慣があります。

 

そんな縁起の良い日に「掃除をしていると神様を追い払ってしまう」と言われるようになり、大晦日までに大掃除をした方が良いという風習が生まれました。

 

掃除して水に流してしまうのは「縁起が悪い」という訳です。昔の人たちは縁起を重んじていたので、そうした考え方が今でも残っています。

 

掃除以外に「やってはいけないこと」

・洗濯をしてはいけない

・刃物を使ってはいけない

・火を使ってはいけない

・お金を使ってはいけない

 

地域によって守らなればいけない風習や習慣が異なる場合がありますが、昔はこうした風習が当たり前のように考えられてきました。上記の「やってはいけないこと」を考慮すると家事に勤しんでいる女性への配慮も関係しているように思えます。

 

しかし、現代では縁起を重んじるような考え方が薄れてきているのが現状です。なぜなら、正月に縁起を担ぐような1日の過ごし方をする家族は少ないからです。

 

正月は家族でゆっくりするというよりも、旅行に出かけたり、外食をしたりして過ごすのが一般的です。神様を迎える準備をしている家庭の方が珍しく、芸能人たちも正月旅行を楽しんでいます。

 

年明けは何もしないで家族で神様を迎えるといった風習が消えかけているのは一目瞭然です。

◇大掃除を終わらせて「ゆっくりさせたい」という心遣い

大晦日までに大掃除を終わらせるという考え方の背後には「正月くらいは家事をしている女性をゆっくりさせたい」といった心遣いがあるようです。

 

女性への配慮を心がけている家庭は、家族で掃除の役割分担をして、大晦日から掃除を始めます。大晦日にそれができないなら「年が明けてから」掃除をするという訳です。

 

女性だけに大掃除を任せておく。という考え方はその時点で間違っています。

 

大晦日までに終わらせる!と時間の制限を付けなければ大掃除はいつでもできます。家族で大掃除をすることが女性への配慮になるといった本質を見失わないようにしましょう。ですから、大掃除のタイミングは生活スタイルによって「家族で決めれば」いいのです。

◇大掃除の考え方は時代によって変化している

こまめに掃除をしていれば大晦日になってから大掃除をする必要はない!と考える主婦層が増えています。これは合理的な考え方です。

 

大晦日までに!といったタイムリミットを作らず無理をしない計画を立てて掃除を行うのが現代の大掃除の考え方になっています。

 

そう考えるようになった背景には「育児・共働き」が関係しています。専業主婦をしている家庭は少なく、家族のスケジュールがバラバラになっています。

 

かえって正月休みの方が家族の予定を調整しやすい場合があるので、大掃除のタイミングを後回しにする傾向があります。

 

「いつまでに」という期限付きの大掃除ではなく、「無理のない」という余裕がある大掃除が主流になっています。

 

■大掃除の時間がとれない家庭もある

大掃除には普段の掃除では手が行き届かない「換気扇の油落とし・浴室のカビ取り・フローリングのワックスがけ」など大掛かりな作業が含まれます。

そのため普段の掃除より時間と手間がかかります。主婦一人で担当するには無理があります。

 

普段の掃除で「手が行き届かない場所」

・窓やサッシの水垢

・エアコンカバーの洗浄

・照明器具のホコリとり

・カーテンの洗濯

・冷蔵庫の手入れ

・洗濯機の水回り清掃

 

お手伝いがいなければ作業できない掃除が多いため、家族の都合が合わずに後回しになってしまうのが現状です。

 

◇大掃除したくても子どもの世話がある

子どもがいる家庭は年末年始はイベントが集中するため大忙しです。

イベント以外でも、手が離せない赤ちゃんがいたり、大学受験を控えている学生がいるために時間がとれない家庭もあります。

 

そのため大掃除をしたくても、わざわざ大晦日にやる必要はないと考えることもあります。家族の優先順位を考えると後回しにした方が良い場合があるのです。

 

◇共働きで掃除のお手伝いがいない

12月は仕事も多忙な時期です。共働きをしている家庭は仕事に時間を奪われて掃除をする時間がありません。ですから「正月休み」にスケジュールを合わせて大掃除をする家庭もあります。

 

大掃除は時間とエネルギーが求められるため、お手伝いは1人でも多い方が良いです。重い荷物を動かしたり、大きなゴミが出たり、高い所の掃除をしたりするため主婦の力だけでは体力的な限界があります。

 

共働きをしている家庭なら「正月休み」に協力しながら大掃除を終わらせるのも1つの手段です。

 

■年明けではなく、新しい「月」という考え方

年明けという考え方をすると年に1回の大掃除!といった印象になりますが、新しい「月」と考えると毎月の掃除という印象になります。

 

「毎月の掃除の範囲を少し広げるだけ」と考えれば特別な思い入れをしなくて済みます。

◇掃除は毎月定期的に行う家事の1つ

普段からこまめに掃除をしていれば、大晦日に慌てて掃除をする必要はないと考える家庭が多いようです。現代の家はフローリングやキッチンなど洋風な設計になっているため掃除しやすい環境が整っています。

 

たとえば「大晦日に掃除をしない」こんな理由があります。

・毎月定期的に掃除をしているから大晦日はしない

・普段の掃除はするが大掃除はしない

・温かい季節に大掃除をしている

 

大掃除を前倒しにする家庭があるのならば、後回しにする家庭もあります。

掃除の内容やタイミングは家庭の事情によって様々です。

◇風習や習慣に縛られるとストレスになる

日本の風習や習慣を大切にするのも良いことですが、こだわりを持ちすぎたり、ストレスを感じていたりしては意味がありません。細かいルールに縛られずに各家庭ごとに大掃除の日程を決定することが重要です。

 

余裕のあるスケジュールを立てればストレスを軽減できます。一般的に12月よりも1月の方が仕事の予定も調整しやすくなります。学生たちも冬期休暇があるので大掃除のお手伝いをしてくれます。そう考えると年明けの方が大掃除の予定を組みやすいのです。

 

■まとめ

囲炉裏を使って生活していた時代には大晦日までに大掃除を終わらせることが一般的でしたが、時代の変化と共に大掃除に対する考え方も変わりました。縁起を担ぐライフスタイルが少しずつ時代遅れの考え方になっています。

 

現代では無理のない仕方で大掃除をするためにスケジュールを調整するのが一般的です。日本の伝統や習慣に縛られて余計なストレスを抱えるよりも、年明けに大掃除をする方が家族のためになるのです。

お掃除のご依頼があれば是非

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