浴槽の配管汚れについて
はじめに
浴室清掃でお客様に気になるところ尋ねたところ、浴槽の配管からでるお湯が気になると相談を受けました。今回は、浴槽の配管汚れについて記します。
浴槽の配管は汚れているの?
配管からは、
①新しいお湯が出る場合
②追い炊き機能を使って浴槽にはったお湯を吸い込んで給油機で温め、浴槽に戻す(循環型 ※1)場合
とがあります。追い炊き機能を使った場合、浴槽内の汚れ等が配管に流れ、配管は徐々に汚れが蓄積されていきます。
※1:追い炊き機能には、足し湯型(新しく熱いお湯を足していく)もあり、この場合は浴槽内の汚れや雑菌が配管に戻されることはありません。
どんな汚れが蓄積されるの?
お掃除はどのタイミングで行うのが良いの?
ひと月からふた月に一度お掃除するのが良いようです。
以下の症状一つでもあれば早急にお掃除することをお勧めします。
①溜めたお湯が臭う。臭い。
②水面に湯垢が浮かぶ
③お湯が濁る
お掃除の仕方は?
浴槽の配管口が、ひとつ穴(強制循環タイプ)かふたつ穴(自然循環タイプ)でお掃除の仕方は変わります。
今回は、ひとつ穴の場合の清掃を実施してみました。
浴槽の配管口ひとつ穴のお掃除について
使用した薬剤は、「過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)」です。
【お掃除の手順】
洗浄
①循環口5cm上位までお湯をはる。
お湯は、入浴剤の入っていないものであれば、残り湯でも良いです。
お湯の温度は40度~60度。温度が高いほど「過炭酸ナトリウム」の洗浄効果が高くなります。
循環口のフィルターは、配管への遺物混入を防ぐために設置されているため、
外す場合遺物混入しないように注意してください。
今回は、40度のお湯をはり、追い炊きで43度まで温度を上げてお掃除を実施。
また、循環口のフィルターは外してません。
②浴槽に「過炭酸ナトリウム」を入れ溶かす。
「過炭酸ナトリウム」の量は、250~300グラム。(50リットルに対し、60グラムが目安)
今回は、300グラムを使い浴槽内でしっかり溶かして実施。
③追い炊きをする。(機種によっては、配管洗浄モードがあります。)
追い炊きをすることで配管内に「過炭酸ナトリウム」を送り込みます。
④1~3時間程度浸け置する。
長く浸け置きするほど効果が高いです。今回は、2時間浸け置きしました。
⑤お湯を抜く。
すすぎ
⑥循環口5cm上位までお湯をはる。
⑦追い炊きをする。
※⑥、⑦を1~3回繰り返す。
⑦の追い炊きをすることで浴槽にゴミが浮かんできます。そのため、何度かすすぎを行います。
風呂釜洗浄洗浄剤「ジャバ」について
風呂釜洗浄洗浄剤「ジャバ」を使用してみましたが、あまり洗浄効果は高くないようです。写真には写らないような水垢が少し落とせたかなといった印象で、どちらかと言えば除菌力のが高いのかな?っといった印象です。一度時間をかけてじっくり洗浄した後、定期清掃(月一)でジャバを使用していくのが良いと思われます。
注意点
酸素系漂白剤が粉末状のまま底にのこると浴槽が黄ばむ場合があるので、直ぐに溶かして下さい。ただし、黄ばみは酸性洗剤で浸け置きすることで普及可能です。
まとめ
①浴槽の配管には、汚れが蓄積される
②お掃除はひと月からふた月に一度するのが望ましい
③「過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)」が粉上のまま底に沈殿していると浴槽が黄ばむ場合有