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ご家庭の洗剤が落とす汚れについて

公開日:2019年04月26日
更新日:2019年04月26日
ご家庭向け

プロが使う洗剤には様々な種類があります。油を落とす洗剤、水あかを落とす洗剤、せっけんカスを落とす洗剤…。当店では、汚れにあった洗剤を使ってお掃除するため、効果的に汚れを落とすことができるのです。ところで、ご家庭の洗剤にもさまざまな種類がありますよね。今日はご家庭のどんな洗剤がどのような汚れを落とすのに向いているのかを考えていこうと思います。

普段使っている洗剤は何性?

洗剤が落とす汚れを知るうえで、まず考える必要があるのが、その洗剤が何性の洗剤なのかです。洗剤は大きく分けると、酸性、アルカリ性、中性の洗剤に分けることができます。それぞれどんな汚れを落としてくれるか説明していきます。

・酸性の洗剤について

酸性の洗剤は、お風呂やキッチンの蛇口についている白い汚れ(水あか)や、お風呂の鏡についているウロコ汚れ、トイレの便器の淵についている尿石などをおとすのに効果的です。ご家庭用の洗剤では、サンポールやクエン酸入りの洗剤が有名です。

・アルカリ性の洗剤について

アルカリ性の洗剤は、キッチンの油汚れや焦げ付き、お風呂のせっけんカスや皮脂汚れを落とすのに効果的です。ご家庭用の洗剤では、油汚れマジックリンやお風呂用洗剤のなかでもアルカリ性の標記のある洗剤がこちらに該当します。

・中性洗剤について

中性洗剤も油汚れに効果があります。ただ、アルカリ性の洗剤が油と化学反応を起こして、油を溶かすのに対して、中性洗剤は油を浮かせて取り除くという仕組みになっています。そのため、アルカリ性の洗剤に比べて油汚れを落とす力は弱くなります。食器洗い用洗剤や窓用マジックリンなどが該当します。

洗剤を使ううえでの注意点!

さて、洗剤によって落とす汚れに違いがあることをここまでご説明してきましたが、洗剤によって注意する点もあります。

・酸性の洗剤の注意点

酸性の洗剤を使う上での注意点は、金属にかからないようにすることです。酸性洗剤は水あかを落としてくれるのですが、水あかは金属と似た性質を持っています。そのため、金属に洗剤がかかると、水あかだけでなく金属までとかして変色させてしまうことがあります。特にサンポールなどの洗剤は強力な酸ですので、注意が必要です。また、今回はご紹介していませんが、カビを落とす洗剤などの塩素を含む洗剤と混ざると人体に有毒なガスが発生します。非常に危険なガスで生命の危険もありますので、絶対に混ざらないように注意してください。

・アルカリ性洗剤の注意点

アルカリ性洗剤は皮脂汚れなどを溶かす性質があるので、手にかかると皮膚を溶かしてしまいます。皮膚を溶かすといっても洗剤程度のアルカリ性であれば、指先がヌルヌルする程度ですが、かからないようにした方が良いです。酸性洗剤を使うときも同様ですが、ゴム手袋をはめて作業する必要があります。

・中性洗剤の注意点

中性洗剤は、酸性やアルカリ性と違い金属や皮膚にかかってもたいした問題はありません。ただ、人によっては皮膚を荒れさせる原因になるので、長時間の作業をするときはゴム手袋をはめた方が無難です。

汚れによって洗剤を使い分けましょう!

今回ご紹介したように、洗剤によって落とせる汚れが異なってきます。普段ご家庭で使っている食器用洗剤やお風呂用洗剤は中性のものが多いですが、頑固な汚れにはアルカリ性や酸性の洗剤を試してみるのも良いかもしれません。ただし、くれぐれも使い方には気を付けてお掃除してください!

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