お掃除 尿石の落とし方
➀はじめに
トイレ掃除は家の掃除の中でも、やりたくない場所の一つですよね。
掃除機をかけるだけでは終わらないし、
自分や家族の汚物の掃除と思うだけでも少し抵抗があります。
家の中の他の場所であれば、
洗剤をかけてゴシゴシすれば大抵の汚れは落ちます。
しかし、トイレの汚れの場合は洗剤をかけて放置しても、
力いっぱい磨いても、
まったく綺麗になってくれないケースが多いですよね。
そんなトイレの掃除の中でも、やっかいなのが尿石汚れです。
トイレの汚れは大きく分けると黄色い汚れと黒い汚れに分類できます。
黄色い汚れは尿石の汚れ、黒い汚れはカビの汚れです。
そんな尿石にお困りの方々へ。
②尿石とは
尿石は、尿【おしっこ】に溶けている、
カルシウムイオンが濃縮および炭酸などと反応、
カルシウム化合物として便器および配管の内部に付着・沈積したものです。
その付着、沈積が毎日の積み重ねでどんどん悪化していき
なかなか落ちてくれない頑固な尿石となるのです。
③尿石の落とし方
それではどのように尿石を落とすことができるのでしょうか。
毎日どんなにゴシゴシと磨いていても磨き残してしまう部分がでてきます。尿石はその磨き残しからどんどん繁殖していきます。
黄色い汚れと黒い汚れは主にアルカリ性の汚れです。
そしてアルカリ性の汚れに効果的な洗剤は酸性の洗剤なのです。
汚れの種類にあった洗剤を使うことが重要になってきます。
洗剤は汚れに対して十分な量がかかっていないと効果を発揮しません。
まず汚れ全体にまんべんなく十分な量をかけます。惜しみなくかけてください。
次にスポンジでこすりながら汚れ全体に洗剤を伸ばしましょう。
カチカチで落ちない尿石は、洗剤を伸ばしたあと5分~10分ほど放置してしっかり反応させてからスポンジで削り落とすとよいでしょう。
それでも落ちない場合には、洗剤のつけおきをします。洗剤をつけおきすればするほど、尿石はどんどん柔らかくなっていくのです。ですが、洗剤が乾いてしまうと反応しなくなりますので、洗剤をかけた上からトイレットペーパーやサランラップなどを被せて液が流れないようにすることが大切です。
「湿布法」と呼ばれるこのやり方は私たちプロも現場で活用している技です。
また酸性洗剤と、カビ落としなどに使われる塩素洗剤が混ざると、猛毒の「塩素ガス」が発生します。塩素ガスは深く吸入すると失神してしまうほど強力で、吸い続けた人が死亡したケースも何件もあるほどおそろしい毒ガスです。塩素洗剤と酸性洗剤は必ず分けて使用しましょう。
また、洗剤使用中は必ず換気をしてください。
その他、洗剤ボトルに表記されている注意書きは必ず守るようにしてください。
④まとめ
・窓を開けて十分な換気を
・洗剤はたっぷりと惜しみなく
・落ちない尿石は つけおきが効果的
・基本手順は 「洗剤塗布」→「こすりながら伸ばす」→「すすぎ」→「洗剤塗布」
の繰り返し