トイレの頑固な尿石汚れ・臭いでお困りの方へ

公開日：2020年03月06日
更新日：2020年03月07日ご家庭向け

1はじめに

　尿石は、便器に付いた茶色や黄色に変色したかたまり汚れです。簡単にそうじしただけでは、汚れが落ちない、嫌な臭いが取れないことがあると思います。それは尿石汚れが落とし切れていないからです。尿石の簡単な落とし方を説明していきたいと思います。

2尿石とは

　尿石とは尿路結石の略で、尿に含まれる成分が便器内で固まったものです。みなさんも見たことがあると思いますが、茶色や黄色に変色したかたまりの汚れです。詳しくいいますと、尿に溶けているカルシュウムイオンが濃縮および炭酸などと反応して、カルシュウム化合物として便器や配管に付着・沈着したものです。ちなみに放置しておくと、便器や配管からトイレ特有の嫌な悪臭を放ってしまいます。また、臭いの問題だけではなく、配管の壁まわりにたくさん尿石が付着してしまうと、つまりの原因になることもあります。

3尿石の落とし方

　尿石は酸性の洗剤で落とすことができます。市販されている酸性洗剤では、サンポットなどが有名です。（注意点は、特にアルカリ性の塩素系洗剤と混ぜると有毒なガスが発生します。別の洗剤と混ぜると、中和されて洗剤自体の効き目が薄まることもあるので、洗剤は別々に使うことが大事です。）

　頑固な尿石は、洗剤をかけただけではなかなか落ちません。まず初めに、頑固な尿石は、固いヘラ状の棒（ステンレス製のミニスクレーパーなど。注意点は、陶器を傷つけないようにすることです。）などで大まかにけずり落としておきます。大まかは固まりが取れた後は、普段は見えにくい便器のふち周りにくしゃくしゃにしたトイレットペーパーをつめこみます。つめこんだトイレットペーパーに酸性洗剤を掛けて30分程度放置しておきます。しみこんだ洗剤が、便器のふちにとどまることで尿石が落ちやすくなります。

　30分程放置が終わったら、いよいよ便器の清掃です。便器を磨くパット(スポンジのようなもの。家庭では食器用スポンジの固め、ザラザラした材質がおすすめです。)業務用にはなりますが、スリーエム社のスコッチブライトが有効です。（注意点は、こちらのパットは陶器専用ということです。）このパットを使って便器をこすっていきます。陶器なのでこするときは、けっこう強めでも大丈夫です。尿石が取れたら、研磨剤が入った洗剤（クリームクレンザー、ベトコなど）をパットに含ませて、さらにこすって磨きあげると、便器表面はツルツルになってきれいになります。