大っ嫌い!しつこい油汚れ! この方法を試してみて
料理は好きだけど、拭いても拭いてもキッチンの汚れが取れなくて嫌だな・・・
最近、レンジフード(換気扇)の吸い込みが弱くなってるみたい・・・
などと感じていませんか?
その原因のほとんどは油汚れ!
長年使っていると、油がこびりついて固まって・・・ ベタベタして嫌ですよね
■油汚れとは
フライパンで肉を焼いたり揚げ物をすると、油が飛び散るのが見えまるので皆様も飛び散ったと思う範囲は布巾で拭いていらっしゃるでしょう。でも、実は蒸発しているって知ってました?油も水と同じように蒸発して目に見えない小さな粒になって飛び散っているんです。
その油たちが周辺の壁に付着して、冷えて固まり、それが何層にも重なって・・・
徐々に壁を黄色くしてしまったり、ベタベタにしてしまったりするんですね。
こうなってしまうと簡単には落ちてくれない・・・
そこで私たちお掃除のプロはどうやって汚れを落としているのかをご紹介します。
もちろん私たちは専用の洗剤を使用しますが、ここではご家庭でも手に入る洗剤を使っておそうじする方法をご紹介していますのでご参照ください。
■いや~な油汚れはこうして落とそう!
それでは汚れを落とす方法には二通りあります。
ひとつは『そぎ落とす』こと。そぎ落とすと聞くとヘラなどの硬いものを使うことを想像しますが、実は布で拭くという行為もお掃除では『そぎ落とす』行為のひとつにあたります。
そしてもうひとつは『溶かす(状態を変化させる)』こと。キッチンや壁についている固まった油汚れを溶かすことでサラサラな液状にし、ふき取りやすくする方法です。
もっとも簡単なのはお湯でを使うこと。油は温度が上がると粘り気が弱くなるので、ふき取りやすくなります。
でも、長い間付着している油汚れは油分以外にもホコリなどが混ざって固まり、何層にも重なっているのでちょっと拭くだけではなかなか落ちてくれません。
そこで有効なのが界面活性剤を含んだもの。界面活性剤は水と油を混じり合わせる効果がある物質ですが、皆様の身近にあるものですと「石鹸」や「食器用洗剤」の主成分になっているものです。
この界面活性剤は一つの分子に水と仲良くなる部分(親水性)と油と仲良くなる部分(親油性)を持っているので、油を取り囲んで水分と混じり合わせてくれるので、布などでふき取ることができるようになるのです。食器用洗剤は人体に無害なことが優先されるので中性洗剤がほとんどで油を溶かす力は若干弱くなります。
さらに頑固な油汚れに対しては「アルカリ性の洗剤」が有効です。前述のとおり油汚れは“酸性”なので、反対の性質であるアルカリ性の洗剤を使うと油が溶けて中和されるので取れやすくなるんです。
でもアルカリ性洗剤と聞いてもどんなものがあるの?と思いますよね。市販されているものでは「マジックリン(油汚れ用)」などがありますが、指につけてみるとヌルヌルとした感覚がいつまでも残るものです。これは指についている油分を溶かしているからなんです…。なので、アルカリ性洗剤を利用する際にはゴム手袋をされることをおすすめします。
レンジ台の五徳や魚焼きグリルの網や受け皿についている焦げ付きは油汚れの最も強いものですので、アルカリ性洗剤をかけてつけ置きすると簡単に落とすことができるようになりますよ。
つけ置きする際の注意点は洗剤を乾燥させないことが重要。洗剤を吹きかけた場所にラップやビニールなどを貼り付けたり、お湯に洗剤を溶かして浸すようにしてください。
ただ、塗装されている面につけ置きをすると、塗装も油性ペンキが塗られているので油汚れと一緒に溶けてしまい、塗装がうすくなったり、変色してしまったりすることがありますのでご注意ください。
■油汚れを落とすコツ まとめ!
◇汚れが薄い場合
・お湯を使って温めながらふき取る
・界面活性剤(食器用洗剤)などを含ませてふき取る
◇汚れがひどい場合
・アルカリ性洗剤を吹きかけてふき取る
・アルカリ性洗剤でつけ置きする
レンジフードの中の油汚れはとっても頑固。自分では落とせそうにないと思う方は、ぜひご相談ください。
自社開発した薬剤を駆使してプロの技で素早くさっぱりと汚れを取り除きますよ。