賃貸物件のエアコンが汚い！クリーニング費用は誰負担？＆日常のエアコン掃除を解説！

「賃貸で入居した部屋のエアコンが汚れている…。」

気持ちも新たに引っ越してきたお部屋で、汚れたエアコンを目にしてしまったら、なんだか気持ち悪くて不愉快ですよね。

 

しかし、自分の不動産ならいざ知らず、人から借りたお部屋のエアコンを、勝手にお掃除して良いものなのでしょうか？

また、自分が汚したわけではないエアコンをクリーニングする場合、費用は誰が負担するのが筋なのでしょうか？

 

今回の記事では、賃貸物件のエアコンクリーニングに関して、以下の見出しで徹底的に解説いたします。

 

賃貸物件のエアコン掃除は誰がするの？

「賃貸で入居した部屋のエアコンが汚い…。」

そんな時はどうすればいいのでしょうか？

 

賃貸物件に元から設置されているエアコンは、オーナーさんが持ち主となります。

そんなエアコンを自分でお掃除したり、あるいは清掃業者に頼んでお掃除してもらうのはOKなのでしょうか？

また、料金は誰が負担するのでしょうか？

 

この章では、賃貸物件のエアコン掃除は誰の担当なのかについて解説します。

 

通常はオーナーか管理会社が担当する。ただし…

賃貸物件のエアコンが汚れている場合、新たな入居者が来る前に、オーナーおよび不動産管理会社がエアコンをクリーニングする必要があります。

そのため、入居前あるいは入居したての部屋のエアコンが汚れている場合は、オーナーさんサイドにエアコンをクリーニングする責任が発生します。

 

ただし、入居から半年以上経過した部屋のエアコンをクリーニングする場合は、費用は入居者が負担することになります。賃貸物件のエアコンの場合、居住開始からの経過時間によってクリーニングの責任の所在が変わりますので、注意しましょう。

 

契約書をよく確認しましょう

賃貸物件のエアコンは、入居前〜入居後半年まではオーナーさんが、半年後からは入居者がクリーニング費用を負担するのが通例です。

が、契約によっては、どちらがクリーニング費用を負担するか、また責任の所在が移る期間について通例と異なる内容になっている場合があります。

成約前に、ご自分の物件の賃貸契約書に隅まで目を通し、エアコンクリーニングについて言及があるかどうかをしっかり確認しましょう。

 

賃貸のエアコンは自分で掃除していいの？業者に依頼するべき？

賃貸物件のエアコンは、入居者がお掃除することができます。

ただし、クリーニング費用が発生するような、業者を使った大掛かりなクリーニングは、上の章でも述べたように、賃貸契約の定める内容に従って依頼をしなければなりません。

 

この章では、自分で賃貸物件のエアコンを掃除する際の手順と、業者に依頼するメリット・デメリットについて解説します。

 

賃貸のエアコン掃除は自分でできる？必要な道具と手順

賃貸物件にはじめから設置されているエアコンは、オーナーさんの持ち物ではありますが、フィルター清掃などの日常的なメンテナンスは借主が責任を持って実行する必要があります。

 

エアコン掃除に必要な道具

・雑巾（乾拭き用と水拭き用で2枚）

・ハンドブラシ

・掃除機

・割り箸などの先端の細い棒

 

エアコン掃除の手順

①エアコンの電源を切り、コンセントを抜きます

②手前のパネルをはねあげ、中に入っているフィルターを取り出します

③フィルターについたホコリを掃除機で吸います

④フィルターの汚れがひどい場合は、お風呂場や洗面所などで水洗いしましょう

⑤吹き出し口のルーバーを開け、割り箸を使って濡れ雑巾を中に突き込み、吹き出し口を拭きます

⑥外側のカバー全体も拭き掃除します。上部にホコリが溜まりやすいので、必要であれば掃除機でホコリを吸いましょう

⑦乾いた雑巾で全体を乾拭きします

⑧フィルターをしっかり乾かしたあと戻します

⑨コンセントを差して終了です

 

業者に依頼するメリット・デメリット

クリーニング業者によるエアコンクリーニングは、業務用洗剤と高圧洗浄機を使って内部の汚れを吹き飛ばしますので、普段のお掃除では手の届かないようなエアコンの奥や裏の汚れまでしっかりキレイにできるというメリットがあります。

エアコンは数年に一度、本格的なクリーニングが必要であると公式に発表しているメーカーもありますので、エアコンクリーニングはエアコンの寿命を保つ上で欠かせないメンテナンスといえます。

ただし、費用がやや高い（1台あたり¥15,000程度）、高圧洗浄機の音がややうるさい、作業員がプライベートな空間に入ってくる、といったデメリットもありますので、クリーニングの実施は、オーナーさんや管理会社と相談をしつつ、総合的に判断されることをおすすめします。

 

賃貸のエアコン掃除をサボると…？

エアコンには、使用するたびに空気中の微細な汚れが蓄積していきます。

こうした汚れを放置していると、エアコンの運転に障害が出たり、エアコンから出る風が不衛生なものになるおそれがあります。

そのため、賃貸物件のエアコンといえど、定期的にお掃除をしてメンテナンスをすることがとても大切です。

 

この章では、賃貸物件のエアコン掃除をサボるとどうなるのかについて解説します。

 

通常清掃は借主の責任範囲

先ほどご説明した通り、エアコンは日常的にお掃除をしてキレイにしておくことがとても大切です。

そして賃貸物件の場合、その日常清掃は借主が責任を持って実行しなければなりません。

賃貸借契約書には、ほとんどの場合「善良なる管理者の注意義務」という項目が設定されており、「乙（借主）は、本物件を善良なる管理者の注意をもって使用する義務を負う」という条文が書かれています。

つまり、賃貸物件の借主は、お部屋をキレイな状態に保ちながら住む義務があり、エアコンのお掃除もこれに該当します。

 

掃除をサボって故障→修繕費は借主負担

前述の「善管注意義務」に定める通り、賃貸物件の掃除は借主が責任を持って実行しなければならない義務です。

この義務を放棄した結果、物件に重大な瑕疵が出た場合は、借主がそれを弁済する必要があります。

賃貸物件のエアコンも同様で、掃除をサボったことが原因でエアコンが故障した場合は、借主が修繕費の負担や修理業者の手配、あるいは新品を購入して弁償しなければなりません。

 

その他さまざまな健康被害の原因にも

エアコンのお掃除をサボると、エアコンの内部にカビやホコリなどの有害な物質がどんどん溜まっていきます。

これらの物質は、エアコンの風に乗って室内にばら撒かれ、その汚れた空気を人が吸うと、さまざまな健康被害が引き起こされます。

アレルギーや、夏型過敏性肺炎などの疾患も、空気中を漂うカビなどが原因となる場合があります。

 

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