剥離剤を塗ったのにワックスが落ちない!原因と剥離作業の正しいやり方を解説!
床に塗ってあるワックスは、人の歩行や時間の経過とともに劣化し、床板の保護効果が弱くなっていきます。
また、劣化したワックスは、黒ずんだりかすれたり、見た目もあまりよくありません。
ワックスによる床の保護効果を長く維持するには、数年に一度、既存のワックスを剥がして新たに塗り直す「ワックス剥離」という作業が必要になります。
しかし、ワックス剥離は、ハウスクリーニングのプロであっても難易度の高い作業。
この記事をご覧の方の中にも、過去に剥離作業にチャレンジして、キレイにすることができなかった、という経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回の記事では、剥離剤を塗ったのにワックスが落ちない原因や、剥離作業の効果的で正しいやり方について、以下の見出しで解説しています。
剥離剤を塗ったのにワックスが落ちない!どうして?
古いワックスを取り除くのに使うワックス剥離剤。
うまくワックスを剥離できない場合は、何が原因なのでしょうか?
この章では、剥離剤を塗ったのに床ワックスが落ちない場合に考えられる原因について解説していきます。
ワックスが落ちない原因①つけおきが足りない
剥離剤は、既存ワックスに時間とともに浸透し、ワックスを分解していきます。
そのため、剥離剤を塗ってもワックスが落ちない場合はまず、ワックス剥離剤のつけおき時間が短い可能性が考えられます。
ただし、剥離剤をあまりにも長時間つけおきしてしまうと、フローリングを傷めてしまう恐れがあるので、つけおきは長くても5分程度に留めておくようにしましょう。
ワックスが落ちない原因②希釈率を間違えている
剥離剤でワックスがしっかり落ち切らない場合、剥離剤の希釈率を間違えている可能性があります。
剥離剤は水と混ぜ、希釈してから使う製品がほとんどですが、希釈が倍率が高すぎるとワックスと十分反応しなかったり、逆に低すぎると粘度が高く使いづらくなったり、床材に与えるダメージが大きくなったりします。
剥離剤を希釈するときは、製品の注意書きをよく読んで、用量をしっかり守るようにしましょう。
ワックスが落ちない原因③効果の弱い剥離剤を使っている
剥離剤には、効果の強い業務用のものから、効果の弱い家庭用の簡易なものまで、さまざまな種類のものがあります。
また、分子密度の高いハイグレードなワックスには、それなりに強い剥離剤でないと効果がない場合もあり、塗ってあるワックスとの相性も考えて剥離剤を選ぶ必要があります。
家庭用の剥離剤では効果があまりない場合は、やや強めの業務用のものを使用するのも手です。
ただし、剥離剤は劇薬であり、取り扱いが非常に難しい薬品ですので、業務用の剥離剤を使ってのワックス剥離は、難易度が高い作業でもあります。
作業は自己責任で行いましょう。
また、業務用の剥離剤を使って出た汚水は産業廃棄物扱いとなり、下水道に流すには特別な中和作業が必要となります。
落ちないワックスもキレイに除去!ワックス剥離の正しいやり方
ワックスの剥離作業は、どのような手順で行うのが良いのでしょうか?
この章では、剥離剤を使ってのワックス剥離作業の細かい手順を解説していきます。
ワックス剥離の手順①準備
【用意するもの】…掃除機、ワックス剥離剤、ナイロンたわし、マスキングテープ、歯ブラシ、雑巾複数枚、プラスチックスクレーパー、ゴム手袋
希釈が必要な剥離剤は、説明書きをよく読み、正しい倍率で薄めてください。
ワックス剥離剤は肌に触れると炎症を起こすことがありますので、ゴム手袋は必ず着用しましょう。必要であれば、ゴーグルやマスクなどもして、その他の粘膜も保護しましょう。
ワックス剥離の手順②水拭き+掃除機がけ
剥離剤を塗る前に、剥離する部分の床をお掃除しておきましょう。
濡れた雑巾で力を入れて水拭きし、板の目に入り込んだゴミやホコリもしっかり取り除くようにします。
水拭きが終わったら、しばらく放置してフローリングを乾かし、掃除機をかけてゴミを吸い取ります。
ゴミや汚れをあらかじめ取っておくことで、剥離剤がワックスに浸透しやすくなります。
ワックス剥離の手順③マスキング
必要ない範囲に剥離剤が垂れたりはみ出したりしないよう、剥離したい範囲をマスキングテープで囲います。
ワックス剥離の手順④剥離剤を塗る
マスキングした箇所に剥離剤を塗っていきます。
スポンジやブラシなどを使って塗ると、剥離剤を均一に伸ばすことができるのでおすすめです。
汚れが激しい場合や、塗ってあるワックスの層が分厚い場合は多めに、ワックスが薄い場合は少なめに、という具合に調整しながら塗りましょう。
剥離剤を塗り終わったら、そのまま3分ほど放置します。
ワックス剥離の手順⑤汚れの除去
ワックスの黒ずみがひどい場合や、ワックスが分厚い場合は、剥離剤を取り除く前にスポンジで擦って、汚れや既存のワックスを除去しておきましょう。
ワックス剥離の手順⑥剥離剤の回収
剥離が終わったら、濡れた雑巾で拭いて剥離剤を取り除きます。
剥離剤は床材にダメージを与えることもありますので、何度も拭いて念入りに除去するようにしましょう。
ワックス剥離の手順⑦乾燥
剥離が終わった後の床は、しっかり乾燥させましょう。
扇風機で風を送ってあげると、速やかに乾かすことができます。
ワックス剥離剤は取扱注意!床板の変形を招くことも
ワックスの剥離剤の多くは、強いアルカリ性です。
家庭用のものの中には、最近では中性などの安全なものも増えてきましたが、業務用のものには水酸化ナトリウムなどの強アルカリの劇薬が使われているものも珍しくありません。
強アルカリは、肌や粘膜に触れると激しい痛みや炎症を引き起こすこともありますので、取り扱いの際は必ずゴム手袋を着用し、説明書にある注意書きは絶対に守るようにしてください。
また、剥離剤は、正しく扱わないと床板の変形の原因になることもあります。
つけおき時間や用法・用量は正しく守り、剥離後の薬剤もしっかり回収するようにしましょう。
ワックスの剥離はそれなりにリスキーな作業でもありますので、不安な方はプロのハウスクリーニングを利用しましょう。安全でおすすめです。
プロの技術で安心安全!高品質ワックスで最高の光沢に!おそうじ革命のワックス剥離&再塗布サービス
ハウスクリーニングのおそうじ革命では、ワックスの剥離洗浄作業を請け負っております。
おそうじ革命の剥離作業は、洗浄効果の高い剥離剤を既存ワックスに塗布し、しっかり分解させた後、リンス液を散布しながらポリッシャーを使って清掃します。
何層にも重ね塗りされたワックスも、黒ずんで汚く劣化したワックスも、全てキレイに除去いたしますので、剥離後に新たに塗るワックスもよく定着し、美しい光沢が出るようになります。
また、おそうじ革命が採用している床ワックスは、分子配列が非常に緊密な高品質ワックス。仕上がり後は透明度の高い光沢が出る上、衝撃や摩擦にも高い耐性を持ちます。
お家の床に気になる黒ずみがある方、ワックスを塗っても床がキレイにならないと感じている方、自分で剥離作業をしても上手くいかなかった方は、ぜひ一度、プロの手による剥離作業をご体感ください。
おそうじ革命のハウスクリーニングサービスは、多くの顧客満足度調査や有名ランキングサイトでグランプリを獲得しています。
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