エアコンスプレーで故障!?洗浄スプレーの正しい使い方とリスクを解説
エアコンの掃除って、なんだか面倒ですよね。
フィルターを外して掃除機をかけるのは億劫ですし、奥まった部分は手が届きにくい…。
そんな時、便利なのが市販の「エアコン洗浄スプレー」です。
洗浄スプレーを使えば、フィルターだけでなく、今まで諦めていた冷却フィンの隙間に詰まった汚れも簡単にお掃除できます。
そんな便利なエアコン洗浄スプレーですが、使い方を間違えると、エアコンを故障させてしまう恐れがあります。
そこで今回は、エアコン洗浄スプレーを使う際の注意点について詳しく解説します。
エアコン洗浄スプレーとは?
市販されているエアコン洗浄スプレーとは、主に冷却フィンを掃除するために使用します。
冷却フィンとは、エアコンのフィルターを外すと、その奥に設置されている銀色の板が縦に
細かく並んだ機械のことを指し、エアコンはこの部分で空気を温めたり冷やしたりしています。
アルミフィンの隙間にはホコリやカビなどが溜まりやすく、奥まで手が届かないため、普段のお掃除ではなかなかキレイにすることができない場所です。
エアコン洗浄スプレーは、アルミフィンに噴射することで薬剤がフィンの奥まで浸透し、汚れを分解して洗い流すことができる製品です。
使用方法は簡単で、アルミフィンへスプレーを吹きかけるだけです。
香りも無香性タイプから花の香りがするタイプまで様々な種類があります。
エアコンの臭いが気になる場合は、脱臭や芳香の目的でも利用するのもアリです。
メーカー保証が無効に!?エアコン洗浄スプレーの故障リスク
便利なエアコン洗浄スプレーですが、使い方を誤ると致命的な故障を招くことも少なくありませんので、使用の際には様々な点に注意する必要があります。
この章では、エアコン洗浄スプレーのリスクについて解説していきます。
洗浄スプレーのリスク①様々な故障の原因になる
エアコン洗浄スプレーがエアコンの電子部品にかかってしまうと、電子部品がショートし、エアコンが故障するおそれがあります。
そのほか、エアコン洗浄スプレーは水で洗い流すことができないので、アルミフィンを腐食させたり、スプレーに含まれるアルコールがドレンパンを劣化させ、水漏れの原因になることもあります。
洗浄スプレーのリスク②カビの再繁殖に繋がることも
洗浄スプレーに含まれるアミノ酸系の活性剤は、時間の経過とともに成分が変質し、洗浄力や殺菌成分が失われていきます。
これらの残留し変質した洗剤が、逆にカビの栄養素となり、カビの再繁殖を促してしまうこともあるそうです。
洗浄スプレーのリスク③火災の原因になることも
エアコン洗浄スプレーには、殺菌成分としてアルコールが使われている場合があります。
アルコールは引火性が高く、残留したエアコン洗浄スプレーによって電子部品などがショートし、エアコンから火災が発生したという事故も過去に起こっています。
洗浄スプレーのリスク④そもそもキレイにならない場合も
エアコン洗浄スプレーでのお掃除では、汚れや洗剤を完全にすすぐことができないので、分解された汚れがエアコンの内部に留まり続けることになります。
この状態を、「キレイになった」と言えるかどうかは微妙なところです。
また、残留したカビなどの死骸は、新たなカビの栄養源となってしまうこともあります。
洗浄スプレーのリスク⑤メーカー保証の対象外になることも
多くのエアコンメーカーは、エアコン洗浄スプレーによるお掃除を推奨していません。
そのため、洗浄スプレーで万が一エアコンが故障してしまった場合は、メーカー保証の対象外となり、修理を無償で受けることができなくなってしまうおそれがあります。
説明書や保証書にも、「洗浄スプレーによる故障はメーカー保証対象外とさせていただきます」などの文言がはっきりと書かれている場合もあります。
故障リスクを回避!洗浄スプレーの安全な使い方
手軽にエアコンをお掃除できる、エアコン洗浄スプレー。
しかし、洗浄スプレーを使ってのお掃除には、様々なリスクがあることもわかりました。
洗浄スプレーを使う場合、どのように作業すれば安全にお掃除できるのでしょうか?
この章では、エアコン洗浄スプレーの安全な使い方について解説していきます。
⓪電源は絶対に切っておきましょう
安全のため、作業を始める前に、必ずエアコンの電源を切り、コンセントを抜いて通電を完全に遮断しておきましょう。
コンセントがない場合は、分電盤のブレーカーを落としておきましょう。
①アルミフィン以外には使用しない
エアコン洗浄スプレーは、書かれている注意点などをよく読み、用量を守って使用することが大切です。
どこにでも使える万能洗剤ではありませんので、あくまでも熱交換器(アルミフィン)の部分にだけ使用するようにしましょう。
プラスチックのパーツは、薬剤をかけてしまうと変形・変質するおそれがありますので特に注意しましょう。
②電子部品にはカバーを
エアコンには、熱交換器アルミフィンの右側あるいは左側、または両側に、電子部品が格納された部分があります。
洗浄スプレーを使ってお掃除する場合、これらの電子部品にスプレーがかからないよう、あらかじめポリシートや塗装マスカーなどを使ってカバーをしておきましょう。
③スプレーは少し離して&少しずつかける
冷却フィンに洗浄スプレーをかける際は、フィンから数センチ離したところから、少しずつかけるようにしましょう。
一気に吹きかけてしまうと、ゴミや汚れでドレンホースが詰まってしまい、水漏れの原因になることがあります。
洗剤を全体にかけたら、少し時間を置いて浸透させ、その後汚れが残っている箇所にもう一度噴射する、という工程を繰り返しましょう。
④汚れと洗剤はしっかり洗い流す
洗浄剤や汚れがエアコンの内部に残っていると、そこからカビがまた繁殖してしまうおそれがあります。
洗浄が終わったら、ペットボトルや霧吹きを使ってしっかり水をかけ、これらの汚れを洗い流すようにしましょう。
ただし、一度に大量に水を流すと、水が逆流したり、電子機器に水がかかって故障してしまうことがありますので、少しずつ慎重に洗い流すようにしましょう。
⑤水分はしっかり拭き取る
洗浄後は、アルミフィンに付着している水分を、タオルなどを使ってしっかり拭き取りましょう。
水分が残っていると、通電した時に故障してしまうおそれがありますので、念入りに拭き取るようにしましょう。
洗浄スプレーではキレイにならない汚れも徹底除去!おそうじ革命のエアコンクリーニング
手軽にお掃除できるエアコン洗浄スプレーですが、エアコン内部の汚れを完全にキレイにできる訳ではなく、洗浄効果にも疑問が残ります。
エアコン内部をよりキレイにしたい方には、クリーニング業者によるエアコンクリーニングがおすすめです。
ハウスクリーニングのおそうじ革命では、エアコンの高圧クリーニングサービスをご提供しております。
おそうじ革命のエアコンクリーニングでは、エアコン洗浄専用に成分を独自配合した洗剤をたっぷりと塗布し、高圧水を噴射して汚れをキレイさっぱり吹き飛ばします。
高圧洗浄水を使ってお掃除しますので、洗浄スプレーが届かないような、冷却フィンの裏側や送風ファンの隙間なども徹底的にキレイにできるのが魅力です。
さらに、洗浄洗剤はヤシの実やサトウキビなどの天然素材から作られた、人や環境にも優しい「エコ洗剤」です。
薬剤アレルギーが気になる方、小さなお子様・お年寄りのいらっしゃるご家庭でも安心してご利用いただけます。
また、おそうじ革命では、エアコン洗浄作業に伴う事故に備えて、全加盟店が損害賠償保険に加入しております。
おそうじ革命のクリーニングで万が一の事故・故障が発生した場合も、保険を使って速やかに補償させていただきます。
安心・安全にエアコンを徹底洗浄したい方は、ぜひともおそうじ革命にご依頼を!