【環境問題】洗剤が環境&人体に与える影響って?|地球にも人にも優しい洗剤の選び方
こんにちは!KIREI produce広報部です。
突然ですが、皆さんは洗剤の成分に着目したことはございますか?
洗剤には、アルカリ性洗剤、酸性洗剤、中性洗剤、塩素洗剤などさまざまな種類のものがあり、それぞれの性質に応じて落ちる汚れと落ちない汚れがあります。
どの洗剤がどの汚れに効くのか、などについては、過去に書いたこちらのブログ「【洗剤の知識】汚れには種類がある!洗剤別落ちる汚れ落ちない汚れ一覧(https://www.osoujikakumei.jp/column/archives/228)」にまとめてありますので、よかったらご一読くださいませ!
今日は、「どの汚れにどんな洗剤が効くのか」や、「洗剤はこう使うと効果的」といった洗剤の知識ではなく、少し真面目なテーマ、洗剤に含まれている成分が自然環境や人体に与えるダメージについて解説させていただきたいと思います。
■洗剤が環境に与えるダメージ
食器用洗剤や、洗濯用洗剤には「界面活性剤」という成分が含まれていることがあります。
界面活性剤とは、「水と油を混ぜ合わせる」「物質から汚れを剥がす」「汚れが下地に再び付かないようにする」といった効果があり、汚れを落とすのに非常に優れています。また、液性も中性で安定しているため、汚れが付着している箇所の材質を気にせず使うこともできる、非常に便利な洗剤です。
しかし界面活性剤は、生物の体で分解することができない成分であり、このことが環境に大きな負荷をかけていると、近年の研究で明らかになりました。
自然界には「分解者」と呼ばれる存在がいます。分解者は、動物の排泄物や死骸、落ち葉などを食べるエビやカニ、昆虫類などから細菌などの微生物まで幅広くおり、それぞれの生活レベルで自然界に存在するゴミを分解して自然に返してくれる役割を持っています。
しかし、人工的に合成した「合成界面活性剤」は、これらの生物の体内で代謝することができないため、そのまま海や川に排水すると、自然界にそのままの形で残り続けることになります。
界面活性剤には、そのものにも毒性があるため、川や海に界面活性剤が流れ出すと、生き物の棲めない環境となってしまいます。
また、昔の洗剤には洗浄効果を高めるための「リン酸」などが多く含まれており、このリン酸がプランクトンのエサとなります。これにより当時、生活排水の流れこむ川や海は、環境中のプランクトンの量が爆発的に多くなってしまい、「富栄養化」と呼ばれるこの現象が引き起こされました。富栄養化は、プランクトンが消費する酸素が増えることで水中の酸素が減ってしまい、他の生物が棲むことができなくなってしまうという問題があります。
家庭用洗剤による環境汚染は1960年代から急速に拡大し、日本でも生活排水に含まれる洗剤成分で川が泡だらけになってしまったり、富栄養化によって発生した赤潮が各地の漁業に被害を与えるなど、深刻な社会問題と化しました。
●近年では洗剤による環境汚染は減っていますが、課題も残されています。
洗剤による環境汚染が世界的な問題となって以降、洗剤メーカー各社は合成洗剤に含まれる成分を微生物にも分解されやすい成分に変えたり、リン酸を含まない洗剤などを開発するなど、「環境への負荷が少ない洗剤」の開発に力を入れています。
また、国も、生活排水を自然環境に直接流すことがないよう、下水道や下水処理施設などの生活排水処理のためのインフラ整備に尽力しています。
令和元年度の日本の下水道普及率は91.7%であり、日本のほとんどの家庭から出る排水は、しっかりと浄化された状態で自然界に返っています。
しかしながら、逆を言えば8%程度の人口へは未だに下水道が普及しておらず、数にして1,000万人ほどは下水道が整備されていない家屋で暮らしています。
また、下水道普及率は5万人未満の小さな市町村ほど低い傾向にあり、これらの市町村に絞っての下水道普及率は81%程度と、全国平均から大きく乖離していることも、行政の今後の課題と言えるでしょう。
人口が少なく、自然が豊かな田舎の町ほど下水道がなく、生活排水がそのまま川に流れている地域も未だに存在しています。
■洗剤が人体に与えるダメージ
先の項でも述べましたが、合成洗剤など化学的に作った洗剤は、生物の体で分解することができません。
人間の体も例外ではなく、洗剤を飲み込んでしまった場合、食道や胃や腸などの消化器へ深刻な影響を及ぼします。
具体的には、「舌に痺れや痛みを感じる」「口腔や喉の痛み、下痢、嘔吐」などを引き起こすことが知られており、多量に摂取した場合は命に関わることもあります。
また、洗剤に含まれる「界面活性剤」は、人の皮膚に含まれる皮脂を剥ぎ取ってしまいます。皮脂には、空気中の成分から肌を護ったり、肌を保湿するなどの効果があるのですが、洗剤によってこの皮脂が失われてしまうと、肌荒れや赤ギレなどの皮膚疾患を発症することがあります。
化学合成された洗剤のほとんどには、石油由来の成分が含まれており、この石油由来成分も肌に良くないと言われています。
石油由来成分は市販品のシャンプーなどにも使われており、これらのシャンプーで髪を洗うと、頭皮などにも良くない影響があるという研究結果もあるようです。
さらに、化学成分によるアレルギーの発症も、近年話題になっています。洗濯洗剤に含まれる界面活性剤が洗濯物に残留し、それを着用した人の肌に浸透して、アトピーなどを引き起こすことがあるそうです。
■地球のため、家族のため、私たちができること
合成洗剤に含まれる化学成分は、環境にも人体にも大きな負荷を与えることが、20世紀後半から世界的に問題となり、環境保護と健康被害の防止に向けてさまざまなプロジェクトが各地で実施されています。
では、私たち個人ができる取り組みには、いったいどのようなものがあるでしょうか?
・天然由来の洗剤を使う
植物性油脂などの天然成分で作られた洗剤は、環境や人体への影響が少ないといわれています。
市販品の洗剤には、容器に「家庭用品品質表示法」という表示が必ずされており、その洗剤に使われている成分が載っています。
この欄を確認し、「界面活性剤」という表記があれば、それは化学合成洗剤ということになります。
一方、植物性油脂などの天然由来成分で作られた洗剤は、表記が界面活性剤ではなく「石けん」となります。
天然由来成分の洗剤を購入する場合は、成分表記を確認して「石けん」という記載のあるものを選ぶようにしましょう。
■安心・安全!しかも地球に優しい!おそうじ革命のエコ洗剤
おそうじ革命がエアコンクリーニングサービスに採用している洗剤は、自社で開発したオリジナルのエコ洗剤です。
おそうじ革命のエコ洗剤は、トウモロコシやサトウキビといった植物を原料とした石けん成分であり、生物の体内で分解が可能な「生分解性」の洗剤です。
環境に与えるダメージも限りなく少ないので、おそうじ革命のエアコンクリーニングで出た汚水は、中和などの特殊な処理を必要とせず、そのまま排水口に流すことが可能です。
また、おそうじ革命のエコ洗剤は、元々は医療機関や保育施設などで使われていた洗剤を改良したものです。
哺乳瓶や医療器具の消毒に使用されていたものですので、人体にも影響はほとんどありません。
また、香料などの香り成分は、人によって好き嫌いの分かれるものでもありますし、体質によってはアレルギーの原因ともなりますので、おそうじ革命のエコ洗剤には香料を加えておりません。なので、クリーニング後のエアコンから出る風は無臭となります!
環境にも人にも優しいおそうじ革命のエコ洗剤と、それを使ったエアコンクリーニング。
地球のため、家族のために、ぜひとも選んでいただきたいサービスです!
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