カビを効率よく落とすには!道具・洗剤の使い方まで徹底解説!プロのカビ掃除術を伝授します!
はじめに
お風呂場の排水溝やゴムパッキンについているカビ。
とても不潔で不快ですよね。
カビは生きている菌ですので、放置すればどんどん大きくなっていきます。さらに、カビは大きくなると下地に色素沈着を残す場合もあるなど、なにかと厄介な汚れです。
しかも、カビが放出している胞子は人体にとっても危険であるというデータが最新の研究でも証明されています。
非常に不快かつ危険なカビ汚れ。きれいかつ清潔に取り除くことはできるのでしょうか?
今日はカビとはいったいなんなのか、おそうじ革命も実際に採用しているカビ汚れの落とし方について書いてみました!
カビとは
カビとは、菌類が持っている形態のひとつです。たくさんのカビ菌が集合してできたコロニーという状態を私達はカビとよんでいます。
カビ菌のひとつひとつは目に見えないほど小さな細胞ですが、条件が整うとこれら細胞が活発に増殖し、どんどん大きくなっていきます。カビとは、これらカビ菌の繁殖が進み、肉眼でも観察できるほど~~きくなった状態を指すのです。
カビ菌は主に温度0℃~40℃程度の環境で生息できるといわれており、20~30℃程度で最も活発になるそうです。
また、カビは湿気を好む性質があり、湿度が80%以上で活発に増殖するといわれています。そのため、高温多湿となる日本の夏はカビにとってもうってつけの環境なのです。夏場に食べ物が腐りやすくなるのも、これらカビ菌をはじめとする有害な菌が繁殖しやすい環境が整っているため、というわけなのですね。
カビの餌は、ホコリや食べかす、人の垢などに含まれている有機物です。
高温・多湿・そして不潔な環境はカビにとってまさに天国。カビの発生を抑えるためには、お部屋をつねに清潔にしておくことが大事です。
カビ菌にはさまざまな種類がありますが、人が生活している環境では、クロカビ、アオカビ、コウジカビの3種類をよく見かけます。
このうちクロカビは非常に強い繁殖力を持っており、発生から数日単位でコロニーを形成するほど大きくなります。
また、カビが繁殖のために飛ばしている「胞子(花でいう種のようなもの)」は、アレルギー反応を起こす有害物質であるともいわれています。呼吸器の弱いご家族がいる方は、カビのコロニーだけでなく、胞子にも十分な注意が必要です。
カビの落とし方
カビは菌類という生物ですので、カビの繁殖を抑えるには、洗剤を使って殺菌する必要があります。カビのひとつひとつは目に見えない小さな細胞ですので、見た目はきれいになったと思っても、残存した小さな細胞からまた再生する可能性があります。
そうならないよう洗剤を使ってしっかりと息の根を止める必要があるのです。
カビ落としに有効な洗剤は、塩素系洗剤です。塩素は非常に強力な殺菌力を持っており、ほとんどすべての菌・ウイルスの不活化に効果があります。
最近では新型コロナウイルスの消毒液にも採用されています。
塩素洗剤はいわゆる「ハイター」系統の洗剤です。塩素には漂白効果もあるため、カビが残してしまったシミなどもきれいにすることができます。
ハイターのほかに、スプレータイプの「カビキラー」なども有名ですね。
ホームセンターや薬局、最近ではコンビニでもこれらのカビ掃除用の塩素洗剤が販売されています。
洗剤の液性は洗剤ボトルの裏にある成分表記で確認することができます。
塩素が入っているかどうか必ず確認するようにしましょう。
※塩素洗剤には非常に強い毒性があります。使用の際には洗剤ボトルをよく読み、注意書きに書いてあることは必ず実践するようにしてください。
洗剤の他に、洗剤を伸ばすためのブラシやメラミンスポンジ、雑巾、手や粘膜を守るためのゴム手袋およびゴーグルなどを用意するようにしましょう。
洗剤と道具が準備できたら、実際にお掃除してみましょう。
塩素洗剤は肌荒れの原因になったり、揮発した塩素洗剤に長時間粘膜が触れると痛みが出る場合があるので、ゴム手袋やマスク、目を保護するゴーグルなどは必ず着用しましょう。
お掃除の際は、まず洗剤をカビにまんべんなく吹きかけます。洗剤は乾いてしまうと効果がなくなりますので、なるべくたくさん使用することをおすすめします。(プロは毎度「こんなに使うんだ」ってくらいの量を使用します)
洗剤を吹きかけたら、ブラシやスポンジを使って汚れ全体に洗剤を伸ばしていきます。
「かけるだけで効く」と謳った商品をよく見かけますが、洗剤をかけるだけでは流れたり乾いたりして効果が弱くなってしまいます。なので、洗剤をかけたらブラシおよびスポンジで全体になじませ、泡立てて洗剤を乾きにくくしましょう。
また、洗剤は時間をかけて反応しますので、かけた直後に流してしまうとあまり効果が期待できません。5~10分ほど放置して、しっかりと洗剤を汚れになじませます。
つけおきが終わったら、十分な水ですすぎましょう。洗剤が残ったままになると、お風呂を浴びたときなどに皮膚に付着する危険性が高まります。シャワーで十分な量の水を流しましょう。
塩素洗剤は酸性の洗剤(水垢落とし用の洗剤など)と混ざると、有害な塩素ガスが発生します。塩素ガスは非常に強力な毒ガスで、うっかり吸い込むと意識を失ったり、最悪の場合死んでしまうこともあるほどの毒性を持っています。
毎年お風呂掃除の際の不慮の事故で亡くなる方がいらっしゃいますので、洗剤の取り扱いには十分注意しましょう。
まとめ
・カビとは、菌類がもつ形態のひとつ(コロニーと呼ばれる)
・カビは高温多湿で不潔な環境を好む
・一般的な家庭で最もよく目にするカビはクロカビ
・カビ退治には殺菌が大切。塩素洗剤でしっかり消毒する
・洗剤はかけるだけでは効果薄。ブラシやスポンジで伸ばして使う
・つけおきは洗剤の効果を底上げしてくれる
・塩素洗剤は強い毒性を持つうえ、酸性洗剤と混ざると有毒ガスが発生するので注意が必要
最近では100円ショップなどでもカビ掃除用の洗剤・道具を買うことができるようです!
手間もお金もほとんどかからないプロのカビ掃除。ぜひとも試しくださいませ!