『エアコンから火が出た!』"自分でお掃除"が火災を招く!?年々増えているワケとは
こんにちは!KIREI produce広報部です。
2020年もついに半分が終了し、世の中は灼熱の7月に突入いたしました。
KIREI produceが運営するハウスクリーニングブランド「おそうじ革命」には、ここ数日で大量の「エアコンに関するお問い合わせ」が殺到しております。
本格的にエアコンを使用する前に、まずはお掃除をしておきたいと考え、おそうじ革命にお問い合わせをいただく方が多くいらっしゃるようです。
まだまだ梅雨は折り返しとはいえ、晴れ間の出る日は気温が30℃をゆうに超えるような天気のなか、エアコンなしで過ごすことは難しい、というよりも命の危険を伴います。
総務省消防庁が発表した、今年6月の最初の一週目(6月1日~7日)に熱中症で救急搬送された方の数は、全国でなんと約1,200件もあったそうです。
特に今年は新型コロナウイルス感染を予防するため、マスクを着用して外出される方が多いことから、熱中症にかかる人は例年よりも多くなるであろうと専門家は発表しています。
マスクを着けていると、未着用の場合よりも喉の渇きを感じづらくなり、結果体に水分が不足していることに気づきにくくなることから、熱中症となるリスクが高くなってしまうのだとか。
熱中症を避けるためにはやはりこまめな水分補給と、エアコンや扇風機などの空調機を上手に活用するなどの対策が必要であると、消防庁や大手製薬会社は注意を呼び掛けています。
■エアコンの火災が急増…?「自分でお掃除火災」が急増しているワケ
ところで皆さんは、ここ5年間で「エアコンが突然発火する事故」が急増しているとご存知でしたでしょうか?
製品評価技術基盤機構(NITE)が6月25日付けで発表したニュースによりますと、2015年~2020年まどの5年間に、エアコンから突然発火し家財などに燃え移るなどの事故が全国で263件発生しているそうです。さらに、累計で7名の方が亡くなるなど、悲惨な事故に発展した事例も複数報告されています。
いったいなぜこのような事故が起こっているのでしょうか?
NITEはこの火災の原因を「エアコンを掃除した際、洗浄液や消毒用アルコールを十分に除去しなかったことが原因」と発表しています。エアコン洗浄に使用した洗浄液やアルコール消毒剤がエアコン内部の電子部品に触れると、通電した際にトラッキング(漏電)を起こし火が出る、という成り行きでエアコン火災が発生するとのこと。
「エアコンを薬剤で洗浄する」というお掃除法はここ数年で急速に普及したものでありますが、それに比例してこういった悲惨な事故も増えてきております。
市販品で「自宅でエアコンの内部が掃除できる」と謳った製品がここ数年話題になっておりますが、こういった製品はエアコンにただスプレーを吹き付けるだけのものですので、当然これらの洗浄液はエアコン内部から洗い流すことはできません。
さらに、洗浄液に含まれている「アルコール」は可燃性の物質ですし、「次亜塩素酸溶液」はエアコン部品の腐食を招くおそれがあります。これらの溶液がエアコンのなかに残り続けるとどうなるか…?想像するだけで非常におそろしいです。
■「でもコロナもあるし、お掃除をしなきゃ心配…。」そんな方は
とはいえ、この厳しい暑さに加えて、今年は新型コロナウイルスが全世界的に蔓延しています。
新型コロナウイルスを予防するには、①手指・よく触れる箇所の頻繁な消毒、②頻繁な換気と密集・密閉・密接の3密を避けることが重要といわれています。
そんな状況下で未消毒のエアコンは使いたくない、というのが皆様の本音なのではないでしょうか?
中国ではエアコンによるクラスターが発生したというニュースも出ておりますし、なんの対策もとらないままエアコンを解禁していいのだろうか、と思う方が非常に多くいらっしゃることが、おそうじ革命に寄せられる相談件数からもうかがえます。
しかしエアコン内部に残された洗浄液を洗い流すには、ホースなどで大量の水をエアコン内部に送り込み、くまなくすすぐしか方法はありません。
しかし、この方法ではエアコンの基板など電子部品を濡らしてしまうリスクがあるほか、汚水を回収する装置を設置しないと室内が水浸しになって大変なことになります。
エアコン本体を十分に保護しつつ、汚水を外に漏らさないようにするためには、エアコンをある程度分解し、電子部品をしっかりと養生し、なおかつ汚水を回収するためのカバーを取り付ける必要があります。
また、このカバーの取り付け方も一様ではなく、エアコンの設置状況などに応じて水の流れる方向を予測し、先回りして養生をしなければ汚水は養生の隙間を通り抜けて室内に漏れます。
つまり、前項でもご説明しましたが、プロでない方が市販品のエアコン洗浄スプレーなどでエアコン内部を洗った場合、洗浄液を十分に洗い流すことはほぼ不可能であると言っていいでしょう。
また、エアコン洗浄スプレーを使用したあと、エアコン内部に残された洗浄液は、時間と共にカビなどの繁殖を再度誘発してしまうリスクも存在します。短期的にキレイになったように見えても、実はエアコン内部には汚れが残された状態になっており、残留した汚れをエサにさらに新たなカビが発生してしまう場合があるのです。
機器を故障から守り、さらに内部を徹底的にキレイにするためには、やはりプロの力を借りたほうが無難であると言えるでしょう。
エアコンクリーニングを請け負っている業者さんの多くは、エアコンの洗浄に「高圧洗浄機」を使用しています。
高圧洗浄機は、機械で圧力を加えた水を先端のガンから噴射する装置で、3MPa(1立方センチメートルあたり30kgの圧力がかかる)という非常に高い水圧での噴射が可能です。
高圧洗浄機で機器の隙間に入り込んだ汚れを吹き飛ばしつつ、大量の水を流すことができますので、洗浄液が洗浄後に機器内に残ることはほぼありません。
最も、業界内で明確な取り決めがあるわけではないので、業者さんによって洗浄にかける時間はまちまちです。それどころか、"高圧洗浄機を使わない"という業者さんもなかには存在します。
質の悪い業者さんを選んでしまうと、エアコンの洗浄が不十分であるだけでなく、最悪の場合はエアコンを故障させてしまったり、漏れた水で家財などを濡らしてしまうなどの事故が発生することも。
たくさんあるエアコンクリーニング業者から、質の高い業者さんを間違いなく選ぶにはどうすればよいのでしょうか?次の項で詳しくご説明いたします。
■良質な業者を探せ!エアコンクリーニングを頼むとき気を付けたいポイント
①安価な業者は要注意!相場を知って賢く選ぶ
エアコンクリーニングでネット検索をかけますと、マッチングサイトなどをはじめ本当に数多くのサイトがヒットします。
そして、清掃代金は業者さんによって本当にまちまちであることがわかります。
1台あたり数万円もするところもあれば、5,000円前後で請け負ってくれる業者さんもいたり。
なぜこれほどまでに業者によって金額が分かれるのでしょうか?
それは単純な話で、安い業者さんほど作業内容が簡素であるからです。安い業者さんは、その値段設定でも利益を出さなければなりません。そのためには、やはりたくさん件数をこなす必要があります。
そうなると当然、1台あたりにかける時間は非常に短くなってしまいます。作業時間が短いということは、それだけ1台あたりの作業内容が少ないということです。
高圧洗浄機を使わない、すすぎをしない、洗浄力の低い洗剤しか使わない、運転確認をしない、補償をしない…etc。こういった作業内容の削減によって時間を節約し、1日に回ることのできる件数を増やして利益を出しているのです。
つまり、「薄利多売」、「安かろう悪かろう」の業者さんであるわけです。安さには裏があるってことですね。
ちなみに東京都心部のエアコン(フィルター自動清掃機能なし)1台あたりの清掃代金は8,000円~10,000円程度が相場です。これを大きく下回るような業者さんは怪しいと考えて良いでしょう。
②安全な洗剤を使っている業者を選びましょう
高圧洗浄機でお掃除するだけでは、エアコン内部に残った汚れ、カビなどの菌、ウイルスなどの病原体を完全に除去することは難しいです。
そこで必要になるのが、汚れを浮き上がらせ、菌やウイルスを不活性化する効果のある洗剤です。
プロが行うエアコンクリーニングでは、まずエアコン全体にこの洗剤を散布し、しっかりとつけおきして汚れとなじませ、十分に時間が経ってから高圧洗浄機で洗い流す、という手順で実施されます。
しかし、業者さんによって使っている洗剤は違います。エアコンクリーニング専門に開発された強アルカリ性の洗剤を使用している業者さんが多いようですが、この洗剤は化学的に合成された非常に強力な洗剤であり、原液が人の肌に触れると炎症を起こします。
そんな洗剤をエアコンに使用していると聞いたら、いくらしっかり洗い流しているとはいえ、ちょっと怖いですよね。
また、市販品の次亜塩素洗剤(カビキラーなど)を洗浄に使用する業者さんもなかにはいるようですが、これらの成分は前述のとおりエアコンの機器にダメージを与え、想定外の事故を誘発する危険性があります。
最近ではエアコンに使用した洗剤の健康被害や危機への影響を考慮し、天然由来の洗剤を使用する業者さんも増えていますので、心配な方はそういった業者さんを選ぶことをおすすめいたします。
ちなみにおそうじ革命では、100%天然由来の「エコ洗剤」を使用しております。
この洗剤は医療や保育の現場で食器などの洗浄に使われているものであり、人体への影響がほとんどない非常に安全な洗剤です。しかし、洗浄力はアルカリ洗剤並みであり、おそうじ革命の創業以来のべ10万件以上のエアコンクリーニングで実際に使われてきた洗剤です。
③技術力の確かな業者を選びましょう
エアコンクリーニングの業者はそれこそ無数に存在します。そして、サービスマンの質も人によってバラバラです。
業者さんによってはアルバイトなど、素人同然のサービスマンを現場に送っているところも存在します。
エアコンクリーニングは機器の分解や電子部品の保護など、さまざまな知識・経験がなければできない作業ですが、そんな仕事を(言葉は悪いですが)素人に毛が生えた程度のサービスマンが行うと、当然洗浄不足や事故などのトラブルが発生する危険性が高まります。
夏場にエアコンが故障してしまうと、修理業者さんも繁忙期ですのでなかなかつかまらず、最悪の場合一週間以上エアコンなしで過ごさなければならなかったりします。
そういったトラブルを避けるためにも、しっかりと技術研修に力を入れている業者さんを選ぶことをおすすめいたします。
④保証のしっかりしている業者さんを選びましょう
たしかな技術を持っているサービスマンでも、猿も木から落ちる、万に一つの事故を起こしてしまうことはあります。
そんなときのために、故障や破損、汚損に対してしっかりと保証をしてくれる業者さんを選ぶことが大事です。
特にエアコンなどの家電製品は修理額も高額となるため、すぐに修理して復旧するためには、やはりきちんとした損害賠償保険に加入している業者さんを選ぶことが肝心といえるでしょう。
市井の個人でやっている業者さんは、こういった損害を保証する保険に加入していないパターンが多く、事故が起きた場合は実費での保証となるのですが、いかんせん個人でやっているため支払いや修理の手配に時間がかかったりするケースも非常に多く存在します。
そういった事態を避けるために、保証などについてホームページなどで明確に記述している業者さんを選びましょう。