空室清掃その2
前回の続きで今回もマンションの空室清掃のお話です。以前からのお客様からご両親の買ったマンションの入居前の清掃のご依頼を頂いたわけですが、前回は外廊下に面した窓の腐食したアルミの格子をきれいにしたというお話でした。
今回はトイレのお話です。上から順番にというのが一般的に掃除の鉄則ですが、その規則に則って天井の換気扇から作業してゆきます。トイレの換気扇ってカバーにしろ換気扇のファンにしろやたらほこりが付いてると思いませんか?あのほこりは実はトイレットペーパーから出たチリです。一旦カバーについたほこりを掃除機で吸い取ります。その後カバーを外します。外し方ですが、ツメでひっかかっている場合とバネで固定されている場合と有りますので、前者の場合はカバー下に引っ張り、後者は少し下にひっぱるとバネが現れますのでそれを指で挟むと外れます。カバーを外すと大抵は中のファンやモーターにほこりがビッシリ詰まっていて場合によってはカビが生えています。それらの汚れをブラシで掻き出します。次に壁です。やはりトイレの場合はほこりが付きやすいので丹念に拭き取ってゆきます。また床に近いところはカビが生えやすいのでカビていたら専用の洗剤できれいにしてゆきます。それから便器です。まず便座カバーを外して拭きます。これは素材が柔らかくて傷つきやすいので普通のタオルではなく化繊のウエスを使います。次にウオッシュレットのノズルをきれいにします。リモコンにノズル掃除のボタンがあればそれを押すことでノズルが出てきます。無ければ一旦コンセントを抜いて再びさします。そうするとノズルが出てくるので出切ったところでまたコンセントを抜くとそこでノズルが止まります。ノズルも裏側などが大抵カビなどで汚れているので専用の洗剤をかけて湿らせたメラミンスポンジでこすってきれいにします。ノズルが終われば次は便座を便器本体から外します。便座を外すボタンか便器本体から持ち上げるボタンがあれば簡単なのですが、無ければボルトで固定されているのでそのボルトを外します。うまく便座が外れて裏側を覗き込んでみると大抵はいろんな汚れですごいことになってます。便座の裏側がきれいになったらあとは便器の内部です。色々やり方はありますが、私の場合、水を抜いて酸性洗剤をかけてから耐水ペーパーでこすります。あと手洗いボールも水垢やらカルキの塊でかなり汚れているので同じようにこすります。最後は便器周りと床ですが、便器の裏側のコードに絡みついたほこりが少し面倒です。あと便器の正面が結構汚れていることが多いのですが、見落としがちなので注意が必要です。