松下幸之助一日一話
5月30日
「叱ってもらえる幸せ」
叱ってくれる人を持つことは大きな幸福である。叱ってくれ手のないことは寂しいことであ
る。どんな人でも、より多く叱ってもらうことにより。進歩向上がえられるのだ。
叱られて反感を持ち、不愉快な態度を示すことは、再び叱ってもらえる機会を失うとともに、自
己の進歩はもうそれで行き詰まりとなる。叱ってもらうことは自己向上の一大資料であることを感
じて、これを受け入れてこそ、そこに効果がうまれるのである。
修行途中にある諸君は、叱ってもらうことの尊さを知り、叱られることに大いなる喜びを感じる
境地に到達しなければならないと思うのである。