松下幸之助一日一話
5月29日
「まかせてまかせず」
「好きこそものの上手なれ」という言葉がありますが、人に仕事をまかせる場合、原則としては、
こういう仕事をやりたいと思っている人にその仕事をまかせる、ということがいいのではないかと
思います。
しかし、まかせてはいるけれども、たえず頭の中で気になっている。そこでときに報告を求め、
問題がある場合には、適切な助言や指示をしていく。それが経営者のあるべき姿だと思います。
これは言いかえすと "まかせてまかせず” ということになると思います。まかせてまかせずと
いうのは、文字どうり "まかせた" のであって、決して放り出したのではないということです。