読了本_秘密　東野圭吾

現在研修中、2025年6月8日開業予定

おそうじ革命埼玉戸田公園店の上笹です

読書が趣味の一つですので、

直近の読了本の感想をネタバレ無しの範囲で感想をブログに載せさせていただきます

平助、妻　直子、娘　藻奈美　3人の杉田家の幸せな家族を襲うバス事故

母と娘の両方がバス事故にあいましたが

残念ながら、助かったのは娘　藻奈美だけでしたが

目を覚ました藻奈美には、母　直子の魂が宿っているというファンタジー要素の強い展開で始まります

 

いつ戻るかわからない藻奈美の魂のためにも、後悔しない藻奈美の人生と

リアルな世界にある夫　平助のために

目的を明確にした学生生活と、平助とのリアルな家庭を

しっかりと両立する直子はまさに母の強さであり

平助と藻奈美を愛する気持ちの表れだと藻います

 

直子が平助にしようかと、誘ったシーンは特に印象的でした

心は直美のままでも、体は藻奈美であるため

夫婦としての関係を続けることの困難さを印象付け

その後の直子の考えにも影響したのかと思います

 

少しずつ現れる藻奈美の人格に順応する平助

しかし、妻を愛するがゆえの平助の複雑な思いも描かれ

非常に切なくなります

 

終盤、山下公園のくだりから、感動もピークに達して涙腺が緩み

このままの展開でクライマックスに向かってほしいと思っていたところ

序盤の伏線をラストで回収しつつ

最後の数頁で衝撃の展開が用意されており

【秘密】の本当の意味が明かされました

 

結局、

真実を告げない優しさが、秘密なのかもしれません

心の底から素晴らしいと思える作品でございました